学習の悩み・選び方

小6で比がわからない|比の値と等しい比で止まる理由と直し方

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「2:3はわかるのに、比の値を聞かれると3分の2と書いてしまう」「文章題になると何をわればいいのか止まる」。小6の「比」は、こうした相談が出やすい単元です。

先に結論です。比のつまずきは、ほぼ4か所のどれかに集まります。 比の値の向き、比を簡単にする手順、等しい比の作り方、そして全体を分ける文章題です。どこで止まっているかは、答案の間違い方を見ればたいてい判別できます。

比のプリントを何枚も足す前に、まず止まっている場所を1つに絞ってください。そのほうが早く直ります。

比は5年の割合の続き

比は、5年で習った割合の表し方をかえたものです。新しい考え方が急に出てくるわけではありません。

東京都教育委員会の学習資料では、ドレッシングの例で比を説明しています。酢が大さじ2はい、サラダ油が大さじ3ばいのとき、その割合を「2:3」と表します(東京都教育委員会「6年 解説 比」、最終確認日:2026-10-22)。

同じ資料では、比の値を次のように説明しています。

  • a:bの比で、bを1とみたときにaがどれだけに当たるかを表した数
  • 求め方は a÷b(2:3なら 2÷3=3分の2)

この説明は、5年の割合の「くらべる量÷もとにする量」とまったく同じ形です。つまり、割合があやしい子は、比の値でも同じ場所で止まりやすくなります。比の単元だけを見ていても原因は見えません。

つまずく4か所と見分け方

答案を1枚見れば、どこで止まっているかの見当がつきます。見分けの目安は次のとおりです。

  • 関門1 比の値の向き:2:3の比の値を「3分の2」でなく「2分の3」と書く
  • 関門2 比を簡単にする:12:18を「6:9」で止める、または片方だけわる
  • 関門3 等しい比:2:3=4:□に「5」と書く(足し算で作っている)
  • 関門4 比の文章題:「1200円を2:3に分ける」で、1200÷2や1200÷3から始める

家庭で確かめるなら、次の4問を1問ずつ横で解いてもらうだけで足ります。

  1. 2:3の比の値は?(答え:3分の2)
  2. 12:18をかんたんにすると?(答え:2:3)
  3. 2:3=8:□の□は?(答え:12)
  4. 1200円を2:3に分けると、それぞれ何円?(答え:480円と720円)

4問すべてで止まることは、あまりありません。 止まった問題の番号が、読むべき節です。

関門1 比の値を逆にわる

比の値を逆に書く子は、「大きいほうを小さいほうでわる」と覚えていることがあります。3年のわり算以来、わられる数のほうが大きい計算に慣れているためです。

直し方は、「前÷後ろ」と口に出してから式を書くことに決めることです。2:3なら「前は2、後ろは3、だから2÷3」と声に出させます。

答えが1より小さくなると不安になる子もいます。そのときはドレッシングの例に戻してください。「油を1とみたら、酢はそれより少ないよね」と聞けば、3分の2が1より小さいことに納得しやすくなります。

ここで割合の考え方そのものがあやしい様子なら、比ではなく5年の単元に戻るほうが早いです。小5で割合がわからない|つまずきの正体と家庭での教え方で、もとにする量の見つけ方から確かめられます。

関門2 比を簡単にできない

比を簡単にする手順は、前と後ろを同じ数でわることです。12:18なら、両方を6でわって2:3になります。

止まる理由は2つに分かれます。

  • 途中で止める:12:18を2でわって6:9で終わる。まだ3でわれることに気づいていない
  • 片方だけわる:12:18を「2:18」のように前だけ6でわる

1つ目は、5年の約分と同じつまずきです。「まだ同じ数でわれる?」と1回聞く習慣をつければ直ります。約分そのものに時間がかかる子は、小5で通分・約分がわからない|つまずきの正体と教え方で土台を確かめてください。

2つ目は、比を「2つの別々の数」と見ている状態です。前と後ろに同じ矢印を書き、矢印の上に「÷6」を2回書かせると、両方に同じ操作をすることが目で見えます。

小数や分数の比は、手順を1つ増やすだけです。

  • 0.6:0.9 → 両方を10倍して6:9 → 3でわって2:3
  • 2分の1:3分の1 → 両方を6倍して3:2

分数の比で止まる子は、分母をそろえる考え方があやしいことが多いです。比の練習より先に、分数の計算を見直してください。

関門3 等しい比を足し算で作る

等しい比は、前と後ろに同じ数をかけるか、同じ数でわって作ります。2:3=4:6は、両方を2倍しています。

関門3の子は、2:3=4:5のように答えます。前が2増えたから後ろも2増やした、という足し算の考え方です。見た目がそれらしいので、親も見落としやすい間違いです。

直し方は、□を求める前に「何倍した?」を書かせることです。

  1. 2:3=8:□なら、前が2から8になっている
  2. 8は2の何倍かを書く(4倍)
  3. 後ろの3も4倍して12

足し算の誤りかどうかは、比の値で確かめられます。2:3の比の値は3分の2です。4:5の比の値は5分の4なので、等しくありません。比の値が同じになれば等しい比、という確かめ方を1回見せておくと、自分で答えを点検できるようになります。

倍の数がわり切れない問題(6:9=4:□など)で止まるなら、いったん6:9を2:3に簡単にしてから考えます。2:3=4:□なら、2倍で6です。

関門4 全体を分ける文章題

比の文章題には、形が2つあります。片方がわかって、もう片方を求める問題と、全体を比で分ける問題です。 解き方が違うのに同じ単元で混ざって出るため、崩れやすくなります。

小6 比 | 文章題の2つの形

片方から求める・全体を分ける

同じ比の問題でも、最初に使う数がちがいます

例最初にすること起きやすい間違い
片方がわかっている AとBは2:3。Aが10個ならBは? ○ 2:3=10:□とおく ○ 2が10になるので5倍 △ 足し算で□を作る
全体を分ける 1200円を2:3に分ける ○ 全体を2+3=5とみる △ 1200÷5で1つ分を出す × 1200を2や3でいきなりわる
  • ※どちらの形も、等しい比の考え方(同じ数をかける)で解けます。
  • ※つまずき方には個人差があります。お子さんの答案で確かめてください。

まなびとこども

全体を分ける問題で止まる子は、「全体はいくつ分か」を書かずに式を立てています。1200円を2:3に分けるなら、全体は2+3で5つ分です。1つ分は1200÷5で240円。2つ分が480円、3つ分が720円になります。

家庭では、テープ図を1本かかせるのが早道です。テープを5つに区切り、2つと3つに色を分けます。図にすると、なぜ5でわるのかが説明なしで伝わります。

最後の確かめ方も1つ決めておきます。480円と720円をたして1200円に戻れば正解です。答えを出したら、たして全体に戻るかを見る習慣をつけてください。

家庭でやらないほうがよい3つ

立て直しのつもりで、遠回りになるやり方もあります。

  • 公式のように手順だけ覚えさせる:「全体の問題は足してわる」とだけ覚えると、片方がわかっている問題でも足してしまいます。どちらの形かを先に言わせてください。
  • 4つの関門を一度に練習する:1日に1つの関門だけに絞ります。比の値と等しい比を同じ日に出すと、わるのかかけるのかで迷います。
  • 比例の単元と混ぜて教える:比と比例は言葉が似ていますが、別の単元です。比例のグラフや式で止まっている場合は、小6で比例・反比例がわからない|表・式・グラフの直し方で切り分けてください。

教えているうちに親子でぶつかるのは、よくあることです。家族のあいだは距離が近いぶん、感情が出やすくなります。その場合の切り替え方は小学生に勉強を教えるとケンカになる|親が教えない切り替え方にまとめています。

2週間で変わらないときの戻り先

関門に絞った練習を2週間続けて答案が動かないなら、原因は比より前の学年にあります。間違い方ごとの戻り先は次のとおりです。

  • 関門1で止まる:5年の割合(もとにする量とくらべる量の区別)
  • 関門2で止まる:5年の約分・最大公約数
  • 関門2の分数の比で止まる:6年の分数のかけ算・わり算
  • 関門3・4で止まる:4年までのかけ算・わり算の意味(何倍かを求める計算)

分数の比だけ崩れる場合は、小6で分数のかけ算・わり算がわからない|家庭での教え方が戻り先の目安になります。

そのうえで家庭がとれる手は3つあります。どれがよいかは、親が使える時間とお子さんの詰まり方で変わります。

  • 親が横について、答案から関門を特定する
  • 映像授業で、前の学年の単元に自分で戻る
  • 1対1で解く手元を見てもらい、止まっている場所を外から見つけてもらう

**「どの学年まで戻ればよいか、親では判断がつかない」**というご家庭には、3つ目が向きます。比は、割合・約分・分数という別の学年の内容が同時に効いてくる単元です。戻り先を人に決めてもらえると、立て直しにかかる時間が短くなります。

合わないと感じたら、見送ってかまいません。無料体験は、お子さんがどこで止まっているかを外から見てもらう機会として使うだけでも意味があります。

いっぽう、つまずきが比の1単元だけとはっきりしているなら、映像授業のほうが負担は軽く済みます。

どちらを選んでも、伸び方にはお子さんとの相性による個人差があります。まず1つだけ試し、2週間ほど様子を見れば判断できます。

よくある質問

Q. 比の値は分数で答えるのですか、小数で答えるのですか。 A. 2÷3のようにわり切れない場合は、分数で表すのが基本です。学校のテストで指定がある場合は、問題文の指示に合わせてください。

Q. 比を簡単にするとき、何でわればいいのかわかりません。 A. 前と後ろの最大公約数でわると1回で済みます。見つからないときは、2や3など小さい数で何回かに分けてわっても答えは同じです。

Q. 「3:2」と「2:3」は同じですか。 A. 同じではありません。比は順番に意味があり、前と後ろを入れかえると別の比になります。文章題では、問題文に出てきた順に書くよう声をかけてください。

Q. 比は中学でも使いますか。 A. 中学の数学で習う比例式や図形の相似で使います。理科でも、質量の比を使う計算が出てきます。

Q. 無料体験は受けたら申し込まないといけませんか。 A. 各社で条件が異なります。勧誘の有無や申し込みの義務は公式サイトの記載をご確認のうえ、合わないと感じたら見送ってかまいません。

まとめ 答案から関門を1つに絞る

小6の比は、5年の割合の続きです。つまずきは、比の値の向き・簡単にする手順・等しい比・文章題の4か所に集まります。

家庭でやることは3つに絞れます。

  • 4問を1問ずつ横で解いてもらい、止まった関門を見つける
  • 等しい比では、□の前に「何倍した?」を書かせる
  • 全体を分ける文章題では、テープ図で「全体はいくつ分か」を先に書く

プリントの枚数を増やす前に、答案の間違い方を1回見てください。足し算で等しい比を作っていた、というだけで直る答案もあります。 親が付き合いきれないときは、映像教材や1対1の指導の力を借りるのも十分に現実的な選択です。

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参考にした情報

※本記事は情報提供を目的としたもので、学習の成果を保証するものではありません(効果には個人差があります)。料金・無料体験の条件は変更される場合があるため、お申し込み前に必ず各サービスの公式サイトでご確認ください。