中1理科で地震がわからない|初期微動継続時間の計算で止まる理由
※本サイトの記事にはアフィリエイト広告(PR)を含む場合があります
中1理科の「地震」に入ってから、計算問題になると白紙で出してくる。P波・S波という言葉は覚えているのに、グラフと時刻の表が出てくると手が止まる。地震は、言葉の暗記だけでは点につながりにくい単元です。
結論から書くと、地震の計算でつまずく原因は4つに分かれます。波の取り違え、時刻の引き算、速さの計算、初期微動継続時間の比例式です。「どの時刻とどの時刻の差か」を毎回書き出せるかどうかで、ほとんどの問題の正誤が決まります。
地震の計算でつまずく原因は4つ
地震の問題で手が止まる原因は、次の4つのどれかに当てはまることがほとんどです。
- P波とS波、初期微動と主要動の組み合わせを取り違える
- 「〇時〇分〇秒」どうしの引き算で、秒の繰り下がりを間違える
- 波の速さを出すとき、地震が起きた時刻から数えずに割ってしまう
- 初期微動継続時間が震源からの距離に比例することを、式にできない
原因1が土台で、原因2〜4はその上に乗る計算です。答案を「計算が苦手」でまとめてしまうと、どこを直せばよいかが見えなくなります。
中1で習う地震の中身
地震は、中1理科の「大地の成り立ちと変化」の単元で学びます。火山・地層と同じ大きな単元に入っていて、習う時期は教科書と学校で違います。定期テストの範囲表で確かめてください。
単元の土台になる言葉
単元の土台になる言葉は、次の6つです。
- 震源:地下で地震が起きた場所
- 震央:震源の真上にある地表の地点
- P波:速く伝わる波。最初の小さなゆれ(初期微動)を起こす
- S波:P波より遅れて届く波。後から来る大きなゆれ(主要動)を起こす
- 初期微動継続時間:P波が届いてからS波が届くまでの時間
- 震度とマグニチュード:震度はある地点のゆれの大きさ、マグニチュードは地震そのものの規模
気象庁の緊急地震速報の解説では、P波は秒速約7km、S波は秒速約4kmで伝わると説明されています。教科書や問題文では、計算しやすいように別の数字を使うことがあります。問題文に書かれた速さを使うことを、先に約束しておくと迷いません。
原因を見分ける4つの質問
どこで止まっているかは、子どもに4つ聞けば切り分けられます。答えを下に書いておくので、親は答え合わせの役だけで十分です。
質問1「最初に来る小さなゆれを起こすのは、P波とS波のどっち?」
「P波。小さなゆれは初期微動」と答えられれば合格です。逆に答えるなら、原因は1つ目です。
質問2「10時00分50秒から10時01分05秒までは何秒?」
「15秒」と言えるかを見ます。「55秒」や「45秒」と答えるなら、原因は2つ目です。
質問3「震源から60kmの地点に、地震が起きてから10秒でP波が届いた。P波の速さは?」
「秒速6km」と言えるかを見ます。計算はできても、問題によって割る時間を取り違えるなら、原因は3つ目です。
質問4「震源から50kmで初期微動継続時間が5秒なら、100kmでは何秒?」
「10秒」と言えるかを見ます。「距離が遠いと短くなる」と答えるなら、原因は4つ目です。
原因別の家庭での直し方
直す順番は、質問1から4の順が基本です。P波とS波があいまいなまま計算の練習をしても、どの時刻を使うかで迷い続けます。
原因1は「先に来る小さいほう」で覚える
波の取り違えでつまずく子には、次の表を自分で書かせます。
| 波 | 届く順番 | 速さ | 起こすゆれ |
|---|---|---|---|
| P波 | 先に届く | 速い | 初期微動(小さいゆれ) |
| S波 | 後から届く | 遅い | 主要動(大きいゆれ) |
覚え方は、**P波は「先に来る小さいほう」**の1つで足ります。地震のときに「カタカタ」と小さくゆれてから「ユサユサ」と大きくゆれた経験があれば、その順番と結びつけると忘れにくくなります。
原因2は秒を60で区切って数える
時刻の引き算でつまずく子は、ふだんの引き算と同じように100で繰り下げています。時刻の計算では、1分は60秒なので、繰り下げるときは60を借りると押さえます。
時刻の差は、次の2つの方法のどちらかで出します。
- 秒だけにそろえる:10時01分05秒を「10時00分65秒」と書き直してから、50秒を引く
- ちょうどの分をはさむ:10時00分50秒から10時01分00秒までが10秒、そこから05秒までが5秒で、合わせて15秒
時計の文字盤を見ながら数える方法も使えます。時刻の計算そのものがあやふやな子は、小2の「時こくと時間」がわからない|家庭での教え方のコツの考え方まで戻ると、秒の繰り下がりにも通じます。
原因3は「地震が起きた時刻」から数える
速さの計算でつまずく子には、割る時間を声に出して確かめさせます。**波の速さは「震源からの距離 ÷ 地震が起きてから届くまでの時間」**です。到着時刻をそのまま使ったり、2つの波の差を使ったりすると答えがずれます。
大阪府が公開している中学1年理科の確認プリントの解説では、次の数字で説明されています。
- 地震が起きた時刻:15時10分05秒
- 震源から100kmの地点がゆれ始めた時刻:15時10分20秒
- かかった時間は15秒なので、100km ÷ 15秒 = 約6.7km/s
2つの地点のデータから「地震が起きた時刻」を求める問題も出ます。たとえば、震源から40kmの地点Aに9時00分15秒、80kmの地点Bに9時00分20秒にP波が届いたとします。40kmの差を5秒で進んでいるので、P波の速さは秒速8kmです。地点Aまでの40kmには5秒かかるため、地震が起きた時刻は9時00分10秒と求められます。
「どの時刻からどの時刻までか」を矢印で書き込んでから割る練習をすると、取り違えが減ります。速さの式そのものがあやふやな子は、中1理科で音がわからない|振動数と音の速さの計算の直し方と同じ「距離÷時間」の型なので、続けて確かめると定着しやすくなります。
原因4は比例の表を作ってから式にする
比例式でつまずく子には、いきなり式を立てさせず、先に表を作らせます。
| 震源からの距離 | 初期微動継続時間 |
|---|---|
| 100km | 15秒 |
| 150km | ?秒 |
大阪府の確認プリントでは、100kmで15秒なら150kmでは約23秒になると解説されています。式は「100:15 = 150:X」で、100X = 15 × 150 から X = 22.5です。
距離が2倍・3倍になれば、初期微動継続時間も2倍・3倍になると言えれば、表から答えを出せます。理由は、P波とS波の速さが違うので、遠くへ進むほど2つの波の到着の差が開くからです。マラソンで足の速い人と遅い人の差が、走る距離が長いほど開く場面にたとえると伝わります。
比例そのものに自信がない子は、中1で比例・反比例がわからない|マイナスと座標でつまずく理由で数学の比例を確かめてから戻ると早く進みます。
中1理科 | 地震の計算
初期微動継続時間の求め方 3つ
どの解き方が合うかは、つまずき方で変わります
| 距離から時間を出す問題 | 時間から距離を出す問題 | グラフを読む問題 | |
|---|---|---|---|
| 公式だけを覚える 「距離に比例する」を暗記 | △ 式の並べ方で迷いやすい | △ 逆にすると迷いやすい | × どこを読むか分かりにくい |
| 比例の表を作る 距離と時間を2列に並べる | ○ 何倍かで答えられる | ○ 何倍かで答えられる | △ 表に移す手間がかかる |
| グラフに矢印を書き込む P波とS波の線の間をはかる | ○ 横の長さで読める | ○ 同じ長さの高さを探せる | △ 目盛りの読み取りに慣れが要る |
- ※どの解き方でも、学習の進み方には個人差があります。グラフの問題で迷う子は、P波とS波の2本の線の間に矢印を書き込む練習から始めるのが目安です
まなびとこども
震度とマグニチュードは別の表で覚える
地震の単元の最後には、震度とマグニチュードの違いを説明させる問題が出ます。ここでの考え方は1つで、1つの地震にマグニチュードは1つ、震度は場所ごとに違うと押さえます。
| 言葉 | 表すもの | 1つの地震で |
|---|---|---|
| 震度 | ある地点のゆれの大きさ | 場所ごとに違う |
| マグニチュード | 地震そのものの規模 | 1つだけ |
気象庁の震度階級は、震度0・1・2・3・4・5弱・5強・6弱・6強・7の10階級です。「0から7までだから8段階」と答えるミスが多いので、5と6が強弱に分かれることを表に書き添えます。電球の明るさ(マグニチュード)と、離れた場所での明るさの感じ方(震度)にたとえると違いが伝わります。
家庭だけで直すときの注意点
家庭で直せるのは、波の表と時刻の引き算までが目安です。次のどれかに当てはまるなら、外の手を借りる時期を考えます。
- 4つの質問のうち、3つ以上で止まっている
- 地震だけでなく、音や密度など理科の計算全体で点が下がっている
- 親が説明すると口論になり、30分続かない
- 定期テストまでの残りが2週間を切っている
理科の計算は「距離÷時間」「質量÷体積」のように、割り算の型が単元をまたいでくり返し出てきます。1つの単元で式の立て方が崩れると、中2以降の電流や天気の計算でも同じ型のミスが出やすくなります。
理科の苦手を外の手で埋める選び方
家庭で表への書き込みまで進めても止まるなら、マンツーマンで止まっている段を見てもらう形が合います。集団塾は授業の進みが速いため、地震のように「どの時刻を使うかの取り違え」で崩れている子は質問しにくい傾向があります。
当サイトで紹介できる選択肢の1つに、中学生専門のオンライン個別指導「苦手克服塾」があります。公式サイトによると、対応教科は数学・英語・国語・社会・理科の5教科で、週2回のマンツーマン指導をオンラインで受ける形です。料金は入塾金0円・月額29,800円(税込32,780円)からと表示されています。2週間の無料体験があるので、まず地震の答案を見てもらう使い方ができます。合わなければ見送ってかまいません(最終確認日:2026-10-17/公式サイト表示)。
向かない家庭もあります。月額の負担が大きいと感じる家庭や、理科の1単元だけを短期間で見てほしい家庭は、料金と回数を体験前に確かめてください。
よくある質問
P波とS波の速さの数字は覚える必要がありますか
計算問題では、問題文やグラフから速さを出す形がほとんどです。数字の暗記より、グラフから「距離÷時間」で速さを出す練習を優先します。授業で決まった数字を覚えるよう言われた場合は、範囲表やノートで確かめてください。
震源と震央の違いがあいまいです
震源は地下の地震が起きた場所、震央はその真上の地表の点です。計算問題の「距離」は、ほとんどが震源からの距離です。問題文に「震源から」「震央から」のどちらが書かれているかに、線を引かせる習慣をつけると取り違えが減ります。
緊急地震速報と関係はありますか
関係があります。気象庁の解説によると、緊急地震速報は震源の近くでP波をとらえ、S波が届く前に知らせる仕組みです。P波が先に届くという単元の中身そのものなので、ニュースで速報を見たときに話題にすると、波の順番を思い出すきっかけになります。
親が理科を覚えていなくても教えられますか
教える必要はありません。4つの質問で止まっている場所を見分け、時刻に矢印を書き込む作業を横で見る役で十分です。答え合わせで「波・時刻・速さ・比例」のどのミスかを分けて数えるだけでも、子どもの次の一手が決まります。
まとめ
中1理科の地震でつまずく原因は、計算力の差だけではありません。波の取り違え・時刻の引き算・速さの割り方・比例式のどれかが抜けているだけです。
- まず4つの質問で、どの段で止まっているかを切り分ける
- P波は「先に来る小さいほう」と押さえる
- 時刻の引き算は60で繰り下げる
- 速さは「地震が起きた時刻」から数えた時間で割る
- 初期微動継続時間は、距離が2倍なら2倍になる
地震の計算は、どの時刻からどの時刻までかを矢印で書けた時点で、手が出るようになる子がいる単元です。まずは「10時00分50秒から10時01分05秒までは何秒?」と、今夜1回だけ聞いてみてください。
学習の進み方には個人差があります。取り組んだ結果が、すぐに点数へ表れない場合もあります。
あわせて読みたい
参考にした情報
- 大阪府「中学1年理科 確認プリント 火山と地震②」解答プリント(https://www.pref.osaka.lg.jp/documents/25642/kazan_kakunin_kai_02.pdf)
- 気象庁「緊急地震速報の仕組み」(P波・S波の速さ。https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/jishin/eew/shikumi/shikumi.html)/気象庁「震度について」(震度階級。https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/shindo/index.html)
- 苦手克服塾 公式サイト(対応教科・料金・無料体験・指導形式。https://nigate-kokufuku.jp/ 最終確認日:2026-10-17)
※本記事は情報提供を目的としたもので、学習の成果を保証するものではありません(効果には個人差があります)。料金・無料体験の条件は変更される場合があるため、お申し込み前に必ず各サービスの公式サイトでご確認ください。