学習の悩み・選び方

中1理科で状態変化がわからない|融点・沸点のグラフで止まる理由

※本サイトの記事にはアフィリエイト広告(PR)を含む場合があります


※本記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます

中1理科の「状態変化」に入ってから、グラフの問題になると手が止まる。水の融点が0℃、沸点が100℃なのは言えるのに、グラフの横に平らな線が出てくると答えがずれる。状態変化は、暗記した数字だけでは点につながりにくい単元です。

結論から書くと、状態変化でつまずく原因は4つに分かれます。粒子の考え方、グラフの平らな部分、量を変えたときの変化、体積と質量の取り違えです。グラフの「高さ」と「横の長さ」を分けて読めるかどうかで、多くの問題の正誤が決まります。

状態変化でつまずく原因は4つ

状態変化の問題で手が止まる原因は、次の4つのどれかに当てはまることがほとんどです。

  1. 固体・液体・気体で、粒子の並び方がどう違うかを説明できない
  2. 加熱しているのに温度が上がらない、グラフの平らな部分の意味がわからない
  3. 物質の量を変えたとき、融点と時間のどちらが変わるかを取り違える
  4. 状態が変わると、体積も質量も変わると思い込んでいる

原因1が土台で、原因2〜4はその上に乗る応用です。答案を「グラフが苦手」でまとめてしまうと、どこを直せばよいかが見えなくなります。

量を変える問題は正答率が低い

広島県教育委員会が公開している平成29年度の調査資料に、状態変化のグラフの問題が載っています。パルミチン酸という物質の量を半分にして加熱すると、グラフはどう変わるかを選ばせる問題です。

正答の条件は「融点は変わらず、溶け終わるまでの時間が半分になる」と説明できることでした。この問題の通過率は16.2%です。**融点が変わらないグラフを選べた生徒は67.7%いた一方で、時間も変わらないグラフを選んだ生徒が37.7%**いました。融点の知識はあっても、時間の変化と結びつかない子が多いことが分かります。

中1で習う状態変化の中身

状態変化は、中1理科の「身の回りの物質」の単元で学びます。学習指導要領では、物質は融点や沸点を境に状態が変わることを見いだし、沸点の違いで物質を分けられる(蒸留)ことまでを扱います。習う時期は教科書と学校で違うため、定期テストの範囲表で確かめてください。

単元の土台になる言葉

単元の土台になる言葉は、次の5つです。

  • 状態変化:温度によって、物質が固体・液体・気体の間で姿を変えること
  • 融点:固体がとけて液体になるときの温度。水なら0℃
  • 沸点:液体が沸とうして気体になるときの温度。水なら100℃
  • 純粋な物質:1種類の物質だけでできているもの。融点・沸点が決まっている
  • 混合物:2種類以上の物質がまざったもの。沸とうする温度がはっきり決まらない

融点と沸点は、物質の種類で決まる温度という1文だけ、先に口で言えるようにしておくと後が楽になります。

原因を見分ける4つの質問

どこで止まっているかは、子どもに4つ聞けば切り分けられます。答えを下に書いておくので、親は答え合わせの役だけで十分です。

質問1「液体の水が水蒸気になると、水の粒の数は増える?」

「増えない。粒どうしの間が広がるだけ」と答えられれば合格です。「増える」と答えるなら、原因は1つ目です。

質問2「氷を加熱し続けたとき、0℃のところでグラフが平らになるのはなぜ?」

「加えた熱が、氷をとかすのに使われているから」と言えるかを見ます。「熱が足りないから」「火が弱いから」と答えるなら、原因は2つ目です。

質問3「水の量を2倍にしたら、沸点は何℃になる?」

「100℃のまま。沸とうが始まるまでの時間が長くなる」と言えるかを見ます。「200℃」や「もっと高くなる」と答えるなら、原因は3つ目です。

質問4「液体のろうが固体になると、体積と質量はどうなる?」

「体積は小さくなり、質量は変わらない」と言えるかを見ます。質量も減ると答えるなら、原因は4つ目です。

原因別の家庭での直し方

直す順番は、質問1から4の順が基本です。粒子の考え方があいまいなままグラフの練習をしても、平らな部分の理由で迷い続けます。

原因1は粒子の並び方を図にする

粒子でつまずく子には、丸を使った図を3つ描かせます。固体は丸がすき間なく並んだ図、液体は丸が少し離れて動ける図、気体は丸がばらばらに飛び回る図です。

描けたら「3つの図で、丸の数は同じ?」と聞きます。状態変化で変わるのは粒の並び方と間の広さで、粒の数は変わらないと言えれば、土台は固まっています。教科書の粒子モデルの図を一緒に開き、子どもの図と見比べると早く進みます。

原因2はグラフに状態を書き込む

平らな部分でつまずく子には、氷を加熱したグラフを描き、区間ごとに状態を書き込ませます。

グラフの区間温度の動き物質の状態
加熱を始めてから0℃まで上がる固体(氷)
0℃の平らな部分止まる固体と液体がまざっている
0℃から100℃まで上がる液体(水)
100℃の平らな部分止まる液体と気体がまざっている

ポイントは、**平らな部分は「状態が変わっている途中」**だということです。加えた熱は、温度を上げるのではなく、粒の並び方を変えるのに使われています。氷水を入れたコップに温度計を差すと、氷が残っている間は0℃付近から動きにくいことを、台所で一緒に確かめる方法もあります。

原因3は「高さ」と「長さ」を分けて見る

量の問題で取り違える子には、グラフの平らな部分を2つの見方で読ませます。平らな部分の高さは融点・沸点で、横の長さは状態変化にかかる時間です。

  • 物質の量を半分にする:高さは同じで、横の長さが短くなる
  • 物質の量を2倍にする:高さは同じで、横の長さが長くなる
  • 物質の種類を変える:高さそのものが変わる

広島県の資料でも、大きな氷と小さな氷では小さいほうが早くとける場面を思い浮かべられれば解ける問題と説明されています。家にある大小2つの氷を並べて置き、とけ終わる時間を比べると、実感としてつながります。

中1理科 | 状態変化のグラフ

量を変える問題の考え方 3つ

どの考え方が合うかは、つまずき方で変わります

融点を聞く問題時間を聞く問題初めて見るグラフ
「融点は変わらない」だけを覚える 1文を暗記する ○ 答えられる × 時間も変わらないと思いやすい △ 形が変わると迷う
身近な氷で想像する 大きい氷と小さい氷を比べる △ 融点の話とは結びつきにくい ○ 早い・遅いが分かる △ 物質によっては想像しにくい
高さと横の長さを分けて読む グラフに2つの印をつける ○ 高さを見れば答えられる ○ 長さを見れば答えられる △ 慣れるまで印をつける時間がかかる
  • ※どの考え方でも、学習の進み方には個人差があります。時間の問題で迷う子は、高さと長さを分けて読む練習から始めるのが目安です

まなびとこども

原因4は体積と質量を別の表にする

体積と質量を取り違える子には、2つを別々に書く表を作らせます。

状態の変わり方体積質量
液体のろうが固体になる小さくなる(中央がへこむ)変わらない
液体のエタノールが気体になる大きくなる(袋がふくらむ)変わらない
液体の水が氷になる大きくなる変わらない

質量は粒の数で決まるので、状態が変わっても同じです。体積は粒の間の広さで決まるので変わります。

水だけは例外で、液体から固体になると体積が大きくなります。大阪府の確認プリントの解説でも、ほとんどの物質は液体から固体になると体積が小さくなり、水は例外として扱われています。同じ解説では、質量が2倍になっても沸点・融点は変わらず、達するまでの加熱時間が長くなるとも説明されています。冷凍庫で凍らせたペットボトルがふくらむ場面を思い出させると、例外として覚えやすくなります。

体積と質量の区別がそもそもあいまいな子は、中1理科で密度がわからない|計算と単位でつまずく理由の「質量と体積を分けて考える」ところから戻ると早く進みます。

蒸留の問題は沸点の差で考える

状態変化の単元の最後には、水とエタノールの混合物を加熱する蒸留の実験が出てきます。蒸留は、沸点の違いを使って液体を分ける方法です。

考え方は1つで、沸点の低い物質が先に気体になって出てくると押さえます。エタノールの沸点は約78℃で、水の100℃より低い値です。そのため、加熱を始めて最初に集めた液体ほどエタノールを多くふくみます。

蒸留の問題で止まる子は、原因2の「平らな部分」の理解があいまいなことが多い傾向にあります。混合物のグラフは平らな部分がはっきり出ないため、純粋な物質のグラフと並べて見比べると違いが分かります。

家庭だけで直すときの注意点

家庭で直せるのは、粒子の図とグラフへの書き込みまでが目安です。次のどれかに当てはまるなら、外の手を借りる時期を考えます。

  • 4つの質問のうち、3つ以上で止まっている
  • 状態変化だけでなく、密度や濃度の計算でも点が下がっている
  • 親が説明すると口論になり、30分続かない
  • 定期テストまでの残りが2週間を切っている

「身の回りの物質」の単元は、密度・水溶液の濃度・状態変化と、計算とグラフが続きます。1つの単元で崩れると、同じ学期の別の単元でも同じ型のミスが出やすくなります。濃度の計算でも止まっているなら、中1で質量パーセント濃度がわからない|水で割るミスの直し方も合わせて確かめてください。

理科の苦手を外の手で埋める選び方

家庭でグラフへの書き込みまで進めても止まるなら、マンツーマンで止まっている段を見てもらう形が合います。集団塾は授業の進みが速いため、状態変化のように「1つの見方の取り違え」で崩れている子は質問しにくい傾向があります。

当サイトで紹介できる選択肢の1つに、中学生専門のオンライン個別指導「苦手克服塾」があります。公式サイトによると、対応教科は数学・英語・国語・社会・理科の5教科で、週2回のマンツーマン指導をオンラインで受ける形です。料金は入塾金0円・月額29,800円(税込32,780円)からと表示されています。2週間の無料体験があるので、まず状態変化の答案を見てもらう使い方ができます。合わなければ見送ってかまいません(最終確認日:2026-10-15/公式サイト表示)。

向かない家庭もあります。月額の負担が大きいと感じる家庭や、理科の1単元だけを短期間で見てほしい家庭は、料金と回数を体験前に確かめてください。

よくある質問

融点と沸点の数字は全部覚える必要がありますか

教科書や授業で扱った物質の数字だけで十分です。水の0℃と100℃のほかに、授業で出てきた物質があれば範囲表で確かめてください。グラフや表から融点・沸点を読み取る問題も出るため、数字の暗記と読み取りの練習を分けて進めます。

グラフを描く問題で点を落とします

横軸に時間、縦軸に温度をとるという約束を、毎回声に出して確かめさせます。測った点を折れ線でつなぐのか、なめらかな線で結ぶのかは、授業の指示に合わせてください。描く問題が苦手な子ほど、描いたあとに区間ごとの状態を書き込む練習が役に立ちます。

親が理科を覚えていなくても教えられますか

教える必要はありません。4つの質問で止まっている場所を見分け、グラフに状態を書き込む作業を横で見る役で十分です。答え合わせで「粒子・平らな部分・量・体積と質量」のどのミスかを分けて数えるだけでも、子どもの次の一手が決まります。

状態変化は中2以降にも出てきますか

中2の天気の単元では、空気中の水蒸気が水滴になる話が出てきます。気体から液体への状態変化と同じ考え方なので、ここで粒子の図が描けるようになっておくと、湿度や雲のでき方の理解につながります。

まとめ

中1理科の状態変化でつまずく原因は、暗記力の差ではありません。粒子の考え方・グラフの平らな部分・量の問題・体積と質量のどれかが抜けているだけです。

  • まず4つの質問で、どの段で止まっているかを切り分ける
  • 平らな部分は「状態が変わっている途中」と押さえる
  • グラフの高さは融点・沸点、横の長さは時間として分けて読む
  • 状態が変わっても質量は同じで、体積は変わる(水は例外)

状態変化は、グラフの高さと長さを分けて読めた時点で、量の問題に手が出るようになる子がいる単元です。まずは「水の量を2倍にしたら、沸点は何℃?」と、今夜1回だけ聞いてみてください。

学習の進み方には個人差があります。取り組んだ結果が、すぐに点数へ表れない場合もあります。

あわせて読みたい

参考にした情報

※本記事は情報提供を目的としたもので、学習の成果を保証するものではありません(効果には個人差があります)。料金・無料体験の条件は変更される場合があるため、お申し込み前に必ず各サービスの公式サイトでご確認ください。