学習の悩み・選び方

小6で歴史が覚えられない|11のかたまりに分ける覚え方

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「歴史に入ったとたん、社会のテストが半分も取れなくなった」。小学6年生の保護者から、2学期に増える相談です。教科書を開かせても、聞いたことのない人物名と用語が並ぶだけ。何をどう手伝えばいいのか分からないまま、テストの日が来てしまう。

先に結論をお伝えします。小6の歴史でつまずく子の多くは、覚える量が多すぎるのではなく、覚える順番が逆になっているだけです。用語の暗記から入ると、出来事どうしのつながりが最後まで見えません。

この記事でわかることは3つです。

  • 小6で扱う歴史の範囲が、どこまでと決まっているのか
  • 家でやる順番(かたまり、人物、用語)
  • 親が説明しきれないときの選び方

小6の歴史は11のかたまりで終わる

小6の歴史には、決められた範囲があります。文部科学省の小学校学習指導要領(平成29年告示)では、第6学年の歴史の内容が11の項目に分けて示されています。

  • むらからくにへ(狩猟・採集、農耕、古墳、大和朝廷)
  • 天皇を中心とした政治の確立(大陸文化、大化の改新、大仏造営)
  • 日本風の文化(貴族の生活と文化)
  • 武士による政治の始まり(源平の戦い、鎌倉幕府、元との戦い)
  • 室町文化(室町幕府の頃の建造物や絵画)
  • 戦国の世の統一(キリスト教の伝来、織田・豊臣の天下統一)
  • 武士による政治の安定(江戸幕府、参勤交代、鎖国、身分制)
  • 町人の文化と新しい学問(歌舞伎、浮世絵、国学、蘭学)
  • 明治維新と近代化(黒船の来航、廃藩置県、文明開化)
  • 国力の充実と国際的地位の向上(大日本帝国憲法、日清・日露の戦争、条約改正)
  • 戦争と戦後(日中戦争、第二次世界大戦、日本国憲法の制定)

これが小6で扱う歴史のすべてです。11のかたまりを覚えれば、範囲は終わります。

取り上げる人物も決まっています。同じ学習指導要領には、卑弥呼から野口英世まで42人の名前が具体的に挙げられています。教科書に出てくる人物は他にもいますが、中心になるのはこの42人です。

範囲が有限だと分かるだけで、子どもの表情が変わることがあります。「終わりが見えない」と感じているうちは、覚える気力がわきません。まず親が「11個と42人で終わる」と知っておいてください。

2学期に急に難しくなる理由

小6の社会が2学期に難しくなるのは、歴史が始まる時期と重なるためです。

学習指導要領では、第6学年の社会の内容が次の順で並んでいます。

  1. 我が国の政治の働き(日本国憲法、三権、国や地方公共団体の政治)
  2. 我が国の歴史上の主な事象
  3. グローバル化する世界と日本の役割

政治が先、歴史が後です。 多くの教科書もこの順に沿っているため、歴史が本格化するのは1学期の後半から2学期にかけてになります。時期は学校や教科書によって差があるので、お子さんの教科書の目次を一度見てみてください。

ここは保護者世代の記憶と食い違いやすい部分です。かつては歴史から始まる並びでした。「6年生の社会は歴史から」と思っていると、1学期に憲法や国会が出てきた時点で会話がかみ合いません。

そして歴史に入ると、覚える対象が一気に増えます。5年生までの社会は、地図やグラフを読む問題が中心でした。歴史では、人物名と出来事と時代がセットで問われます。科目の性質が変わるのに、勉強のやり方だけが5年生のままだと点が落ちます。

覚えられない原因は3つ

お子さんのノートやテストを見て、どれに当てはまるか確かめてください。3つ全部を一度に直す必要はありません。

1つ目は、漢字が読めていない場合です。 「征夷大将軍」「参勤交代」「廃藩置県」。読めない言葉は、頭の中で音にならないため記憶に残りません。テストの答案で漢字がひらがな交じりになっていたら、この段階です。

2つ目は、時代の順番が入っていない場合です。 鎌倉と室町、どちらが先か答えられない。江戸と明治の間に何があったか出てこない。個々の用語は言えるのに順番があやふやな子は、ここでつまずいています。順番が入っていないと、記憶を引っかける場所がありません。

3つ目は、一問一答から入った場合です。 ドリルで「鎌倉幕府を開いたのは誰か」と聞かれれば答えられる。ところがテストで「武士による政治が始まったころの様子を説明しなさい」と形を変えられると手が止まる。用語を単発で覚えた子に起きやすいパターンです。

3つのうち、家庭で先に手を打つ価値が高いのは2つ目です。順番が入れば、あとから覚えた用語が定着しやすくなります。

家でやる順番はかたまりが先

覚える順番は3段階です。かたまり、人物、用語の順で進めます。逆から入らないことが一番の要点です。

ステップ1 11のかたまりを1枚に書く

紙を1枚用意して、上に挙げた11のかたまりを縦に書き出します。子ども自身に書かせてください。書く作業そのものが、順番を体に入れる役目を果たします。

このとき、年号は書きません。西暦を入れると数字の暗記に意識が向いてしまい、順番が頭に入らなくなります。書くのは「むらからくに」「貴族」「武士のはじまり」といった短い言葉だけで十分です。

紙は机の前か冷蔵庫に貼っておきます。テスト範囲が発表されたら、その紙の何番目から何番目かに印をつける。範囲を「11個のうち3個」と見えるようにするだけで、取りかかりが軽くなります。

ステップ2 かたまりごとに人物を2人

11のかたまりができたら、それぞれに人物を2人ずつ書き足します。42人全員をいきなり並べません。

たとえば「武士による政治の始まり」なら、源頼朝と北条時宗。「戦国の世の統一」なら、織田信長と豊臣秀吉。学習指導要領にも、取り上げる人物は「精選して具体的に理解できるようにすること」と書かれています。全員を均等に覚える前提にはなっていません。

2人書けたら、その人が何をした人かを一言で言わせます。「幕府をつくった人」「天下統一をした人」。文章にする必要はありません。かたまりと人物が結びつけば、この段階は終わりです。

ステップ3 用語は最後に詰める

用語を覚えるのは最後です。ここで初めて一問一答のドリルや教科書の太字が役に立ちます。

順番と人物が入った状態でドリルをやると、答えを間違えたときに「これは江戸のあたりの話だ」と置き場所が分かります。置き場所が分かる用語は、次に出てきたときに思い出せます。同じドリルでも、1と2をやってから使うと定着の仕方が変わります。

読めない漢字が出てきたら、その場でふりがなを教科書に書き込ませてください。読める状態にしてから覚える。順番はここでも同じです。

小6 社会 | 歴史の覚え方

歴史の覚え方3タイプの向き不向き

どれか1つに絞る必要はなく、使う順番で効き方が変わります

流れがつかめるテスト直前に効く一人で進められる
一問一答ドリル 用語の暗記 × 用語が単発で並ぶ ○ 範囲が決まっていれば速い ○ 答え合わせを自分でできる
年表を自分で書く 順番の整理 ○ 書いた順番が手に残る △ 書き上げるまで時間がかかる △ 書き方を教える人が要る
映像授業・学習まんが 流れの理解 ○ 出来事のつながりで入る △ 直前だけでは間に合わない ○ 一人で見進められる
  • ※流れを入れてから一問一答に移ると、同じ問題集でも定着の仕方が変わります
  • ※どの方法でも、身につき方には個人差があります

まなびとこども

逆効果になりやすい進め方

家庭でやりがちな進め方のうち、手間のわりに結果につながりにくいものを挙げます。

年号の語呂合わせから始める。 語呂は覚えた出来事を並べ直すときには使えます。ところが中身を知らない状態で数字だけ増やしても、テストの記述問題には届きません。語呂は最後の仕上げに回してください。

教科書を最初から音読させる。 小6の教科書の歴史は、大人が読んでも情報が詰まっています。読み上げるだけで時間が終わり、内容が残りません。読ませるなら、ステップ1で印をつけた範囲だけに絞ります。

親が知っている知識を足す。 大河ドラマの話や戦国武将の逸話を足すと、子どもの頭の中で教科書の記述と混ざります。子どもが興味を持って聞いてくる分にはかまいません。親から先に足すのは、範囲が終わってからにしてください。

間違えた用語をノートに10回書かせる。 漢字の練習にはなりますが、順番と意味は入りません。書かせるなら、間違えた用語がどのかたまりに入るかを言わせるほうが、テストの点につながります。

親が教えきれないときの選択肢

歴史は、親が説明役を続けにくい単元です。算数のように手順を教えれば済む話ではなく、流れを語れる必要があります。親が語れないと感じたら、外に任せる判断をしてかまいません。

選択肢は3つあります。

映像授業を使う。 流れを人が語ってくれるため、ステップ1と2を家庭で組み立てる負担が減ります。前の学年に戻れるサービスなら、5年生までの社会に不安がある子にも使えます。

学習まんがを使う。 物語として読めるため、歴史に興味がない子でも入口になります。ただし読み物なので、テスト範囲を直接カバーするものではありません。

人に見てもらう。 個別指導やオンライン家庭教師なら、お子さんがどこでつまずいているかを外から診てもらえます。費用は3つの中で一番かかります。

家庭で最初に試しやすいのは映像授業です。スタディサプリ小学講座は、小6の社会が基礎レベルと応用レベルの両方にあり、1回の授業が約10分で区切られています。学年をまたいで視聴できるため、5年生や4年生の社会に戻ることもできます(公式サイトの記載。最終確認日:2026-09-07)。

料金は月払い2,178円(税込)、12か月一括払いなら総額21,780円で月あたり1,815円です。授業に付くテキストはPDFのダウンロードが無料で、冊子で欲しい場合は1冊1,320円(税込・送料込)で購入できます。初めて申し込む場合は14日間の無料体験があります。

まず試して、お子さんが10分の授業を見続けられるかを確かめてください。合わないと感じたら見送ってかまいません。

学習まんがから入る場合は、いきなり全巻をそろえないほうが続きます。お子さんが今つまずいているかたまりの巻を1冊だけ買って、読むかどうかを見てから判断してください。

よくある質問

Q. 年号は覚えなくていいのですか。

小学校のテストで西暦を単独で問う出題は多くありません。順番が問われます。年号は、11のかたまりが頭に入ったあとで、必要な分だけ足してください。

Q. 覚える人物は42人全員ですか。

学習指導要領に挙げられているのが42人です。ただし同じ資料に「精選して具体的に理解できるようにすること」と書かれており、重点の置き方は学校ごとに変わります。テスト範囲のプリントに出ている人物を優先してください。

Q. 歴史が嫌いで教科書を開きません。

先に流れだけを入れる方法があります。学習まんがや映像授業で「武士の話」「戦争の話」として通してから教科書に戻ると、読める分量が増える場合があります。教科書から入る形にこだわらなくてかまいません。

Q. 中学の歴史につながりますか。

中学では同じ時代をより細かく学びます。小6で11のかたまりの順番が入っていれば、中学の内容を置く土台になります。逆に小6で用語だけを詰め込むと、中学で覚え直しになりやすい部分です。

Q. 塾に入れたほうがいいですか。

歴史のためだけに塾を選ぶ必要はありません。順番が入っていない状態が原因なら、家庭で紙1枚から始められます。それでも進まない、学校の授業についていけていない場合に、個別指導やオンライン家庭教師を検討する順番が現実的です。

まとめ

小6の歴史は、範囲が11のかたまりと42人に決まっています。無限に増える単元ではありません。

家でやる順番はかたまり、人物、用語です。紙1枚に11のかたまりを書き出すところから始めてください。順番が入ってから一問一答に進むと、同じドリルでも手応えが変わります。

親が流れを語れないと感じたら、映像授業や学習まんがに任せる判断で問題ありません。教える役を親が抱え込まないほうが、親子ともに続きます。

あわせて読みたい

参考にした情報

  • 文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」社会 第6学年(内容および内容の取扱い)
  • スタディサプリ小学講座 公式サイト 料金ページ・小6講座ページ(最終確認日:2026-09-07)

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