学習の悩み・選び方

小4で都道府県が覚えられない|漢字と位置に分ける覚え方

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「何度も練習させているのに、47都道府県が覚えられない」 「言葉では言えるのに、テストになると漢字が書けない」

小学4年生の社会でつまずきやすいのが、この都道府県です。しかも算数のように「どこでつまずいたか」がはっきりしないので、親としてはとりあえず何回も書かせるしか手がなく、お互いに疲れてしまいがちです。

先に結論をお伝えします。都道府県が覚えられない子の多くは、「位置」と「名前の漢字」を同時に覚えようとして、両方あいまいなまま止まっています。この2つは頭の使い方がまったく違うので、分けて順番に進めるだけで、練習の手応えが変わります。

この記事では、つまずきの原因の見分け方と、家庭でできる覚え方の順番、教材の使い分け方をまとめます。学習の進み方には個人差があるので、「うちの子はどのタイプか」を見つける材料としてお読みください。

なぜ小4で都道府県につまずくのか

「覚える量」が急に増える学年だから

小学校の社会科では、第4学年で47都道府県の名称と位置を理解することが求められています(文部科学省の小学校学習指導要領・社会編)。3年生までは自分の住む市や町が中心だったのが、4年生でいきなり日本全体に広がります。地名という「意味のない記号」を47個も覚えるのは、大人が想像するより負担の大きい作業です。

漢字がとにかく難しい

もう一つの壁が漢字です。2020年度から実施されている学習指導要領で、都道府県名に使われる漢字20字が新しく小学校の配当漢字に加わり、小学校で習う漢字は1026字になりました。「媛」「潟」「阜」「埼」といった、日常ではほとんど書かない字が並びます(出典:学研・小学漢字の変更に関する解説ページ)。

つまり子どもは、新しい地名47個と、書き慣れない難しい漢字を、同じ時期に同時に覚えさせられているわけです。混乱するのは当然と言えます。

学校ごとに扱い方がバラバラ

47都道府県のテストをするかどうか、いつやるかは学校や使っている教科書によって違います。夏休み明けにまとめてテストをする学校もあれば、単元の中で少しずつ確認するだけの学校もあります。「よそはもっと進んでいるらしい」と焦る必要はありませんが、テストの範囲と日程だけは早めに確認しておくと、家庭での準備が立てやすくなります。

つまずきを3タイプに分ける

やみくもに練習させる前に、お子さんがどこで止まっているかを切り分けます。白地図(都道府県名が書かれていない日本地図)を1枚用意して、次の3つを試してみてください。

確かめることやり方つまずいていたら
①位置がわかるか白地図を見せて「北海道はどこ?」「沖縄はどこ?」と指させる地図そのものに触れる時間が足りない
②名前が言えるか地図を指して「ここは何県?」と口で答えさせる名前と位置が結びついていない
③漢字で書けるか②で答えられた県名を、紙に書かせる漢字の練習が足りない(社会ではなく国語の課題)

多くのご家庭で起きているのは、①と②があいまいなまま③の書き取りをやらせている状態です。これは、地図が頭に入っていない子に漢字ドリルを渡しているのと同じで、いちばん効率が悪くなります。

逆に、②までスラスラなのに③だけできない子は、社会の問題ではなく漢字の書き取りの問題です。この場合は社会の勉強時間を増やすより、国語の漢字練習として扱ったほうが早く解決します。

家庭での覚え方の順番

ステップ1:地方のまとまりで「地図の形」に慣れる

いきなり47個ではなく、北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州という8つのまとまりから入ります。「関東は7つ」「四国は4つ」のように、かたまりごとの個数を先に頭に入れると、地図全体が整理されます。

このとき役に立つのが、地方ごとに色分けされた地図パズルです。ピースの形と位置を手で触りながら覚えられるので、地図を眺めるだけより記憶に残りやすくなります。机に向かう気分でなくても遊べるのが、この時期のいちばんの利点です。

毎日机に向かうのが難しい家庭は、遊びの形から入るほうが続きます。

くもんの日本地図パズルのパッケージ 画像:楽天市場

ステップ2:ひらがなでいいので「名前と位置」を一致させる

パズルや地図で位置がつかめてきたら、次は名前です。ここでのポイントは、漢字を一度あきらめること。白地図にひらがなで書かせて構いません

「かながわ」と書けたなら、位置と名前は結びついています。漢字はあとから足せばいいので、この段階で「漢字で書きなさい」と言うと、せっかく進んだ地理の理解まで止まってしまいます。

ステップ3:書けない漢字だけを取り出して練習する

ひらがなで全部埋められるようになったら、そこで初めて漢字です。ここでも47個を全部やり直す必要はありません。書けなかった県だけを抜き出して、10個前後のリストにするのがコツです。

たいてい、つまずくのは「新潟」「岐阜」「埼玉」「愛媛」「茨城」「栃木」など、字そのものが難しいものに集中します。数が絞れれば、1日3個ずつでも1週間で一巡できます。

ステップ4:特産物や地形と結びつけて忘れにくくする

最後に、覚えたものを忘れにくくする作業です。「青森はりんご」「香川はうどん」のように、その土地の産物や有名なものとセットにすると、記号だった地名が意味を持ちます。旅行やニュース、給食の産地表示など、生活の中の話題と結びつけるのも効果的です。

ただし、これは位置と名前が入ったあとの仕上げです。順番を逆にして特産物から入ると、覚える量がさらに増えて逆効果になります。

教材の使い分け方

家庭で使える教材には、それぞれ得意・不得意があります。1つで全部をまかなおうとせず、役割を分けるのが現実的です。

小4 社会 | 都道府県の覚え方

地図パズル・白地図プリント・映像授業の使い分け

1つで全部をまかなうより、役割を分けるほうが家庭の負担が減ります

位置が頭に入るか漢字が書けるようになるか子どもだけで進めやすいか
地図パズル ステップ1向き 形と場所を手で覚えられる × 文字を書く場面がない 遊びとして一人でも進む
白地図プリント・書き取り ステップ2〜3向き 書き込みながら位置を確認できる 書く練習そのものになる 丸つけを見てあげる人が要る
映像授業(通信教育) 全体の流れをつかむ用 見て終わりになりやすい 書く量は教材によって差がある 解説を何度でも見直せる
  • ※位置=パズルや地図、漢字=書く練習、と役割を分けると、どれか1つに負担が集中しません
  • ※学習の進み方には個人差があります

まなびとこども

白地図プリントは、無料で配布しているサイトや市販のドリルで手に入ります。書き込む用に何枚も刷れるものを選ぶと、繰り返しやすくなります。

注意したいこと・人を選ぶ点

  • 「毎日47個」は逆効果になりやすい:一度に全部を扱うと、できない部分ばかりが目について自信をなくします。地方ごと・10個ずつに区切るほうが、結果的に早く終わります。
  • 漢字が書けないことを社会の問題として叱らない:③のタイプの子は、地理は理解できています。ここで「社会が苦手」というレッテルを貼ってしまうと、単元が変わっても苦手意識だけが残ります。
  • 地図パズルは万能ではない:位置には強い一方、文字を書く機会がありません。パズルだけで漢字テストに対応するのは難しいので、書く練習は別に用意します。
  • 映像授業は「見ただけ」で終わりやすい:解説を何度も見直せるのは大きな利点ですが、見る=覚えるではありません。見たあとに白地図を1枚埋める、といった手を動かす作業とセットにしてください。
  • 効果の出方には個人差があります。同じやり方でも合う子と合わない子がいるので、2週間ほど試して手応えがなければ、別の入り口に切り替える前提で始めるのが安全です。

家庭学習を足すか迷ったときの考え方

「地図パズルも白地図もやったけれど、社会そのものが分からなくなってきた」という場合は、単元の説明をもう一度聞き直せる教材を足す選択肢があります。地図の見方や地形の話は、学校で一度聞き逃すと自力で取り戻しにくい部分だからです。

料金や無料体験の条件は変わるので、申し込み前に必ず公式サイトで最新をご確認ください。ここでは2026年8月27日時点で公式サイトに掲載されていた内容をもとに書いています。

家で解説を見直せる形にしておきたい人は、まず無料で試してから判断して大丈夫です。

公式サイトによると、小学4年生では国語・算数・理科・社会の4教科を受講でき、料金は月額2,178円(税込)、12か月一括払いの場合は総額21,780円(月あたり1,815円)です(2026年8月27日確認)。合わないと感じたら、無料期間のうちに見送って構いません。

よくある質問

Q. 都道府県は何年生までに覚えればいいですか

学習指導要領では第4学年で47都道府県の名称と位置を理解することが示されています。ただし、5年生以降の地理の学習でも繰り返し使うので、4年生のうちに完璧でなければ手遅れ、ということはありません。5年生の学習に入るまでに、地図を見て位置が言える状態を目標にすると気が楽です。

Q. 歌やアプリで覚えさせてもいいですか

順番を押さえていれば、入り口としては有効です。歌やリズムは記憶に残りやすい一方、歌の順番でしか思い出せない状態になることがあります。歌で覚えたあとに白地図でランダムに聞く、という確認を必ずセットにしてください。

Q. 漢字で書けないのは、社会と国語のどちらの問題ですか

白地図をひらがなで埋められるなら、国語(漢字)の問題です。社会の勉強時間を増やすのではなく、漢字練習として扱ってください。逆に、ひらがなでも埋められない場合は社会(地理)の問題です。

Q. 親が地理に詳しくないのですが大丈夫ですか

大丈夫です。この単元で親がやることは教えることではなく、白地図を用意する・丸をつける・できた数を一緒に数えるという進行役です。答えは地図帳や教科書の巻末に載っています。

Q. 通信教育を足すべきタイミングは

都道府県だけの問題なら、パズルと白地図で足ります。理科・社会全体が分からなくなってきた、あるいは授業の説明そのものを聞き逃しているようなら、解説を見直せる教材を検討する段階です。

まとめ

47都道府県が覚えられないのは、やる気の問題ではなく、位置と漢字をいっぺんに覚えようとしているからであることがほとんどです。

  1. 白地図で、位置・名前・漢字のどこで止まっているかを切り分ける
  2. 地方のまとまりとパズルで、地図の形に慣れる
  3. ひらがなでいいので、名前と位置を一致させる
  4. 書けなかった県だけを取り出して漢字を練習する

この順番なら、1日10分でも前に進んでいる実感が持てます。47個を一度に相手にしない。それだけで、お子さんも親御さんもずいぶん楽になります。

あわせて読みたい

参考にした情報

  • 文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 社会編」(第4学年で47都道府県の名称と位置を理解することが示されている)
  • 学研「『媛』『潟』『阜』『埼』など、小学漢字に都道府県名20字が追加」(小学校で習う漢字が1026字になった経緯)
  • スタディサプリ小学講座 公式サイト(料金・無料体験・小学4年生の受講教科。2026年8月27日確認)

※本記事は情報提供を目的としたもので、学習の成果を保証するものではありません(効果には個人差があります)。料金・無料体験の条件は変更される場合があるため、お申し込み前に必ず各サービスの公式サイトでご確認ください。