学習の悩み・選び方

集団塾についていけない小学生|個別指導と家庭教師の選び分け方

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「塾のテキストが真っ白なまま帰ってくる」「クラスの分けが下がって、本人が行きたがらなくなった」——2学期が始まるこの時期は、集団塾のペースに追いつけていないことが、はっきり見えてくるタイミングです。せっかく月謝を払っているのに、と焦る気持ちも出てきます。

先に結論をお伝えします。この段階でいちばんやってはいけないのは、「合わないみたいだから、とりあえず辞める」と「合わないみたいだから、とりあえず別の塾に移る」の2つです。どちらも、ついていけない理由を確かめないまま環境だけを変える行動なので、同じことがもう一度起きやすくなります。

この記事では、まず何についていけていないのかを切り分ける方法を整理し、そのうえで「集団塾を続ける」「個別指導塾に変える」「家庭教師を足す」の3つを、どんな子にどれが向くかで選び分けられるようにまとめます。専門用語は使わずに書きますので、塾の仕組みに詳しくない方でも読み進められます。

まず切り分ける:ついていけない理由は3種類ある

「ついていけない」とひとことで言っても、中身はかなり違います。次の3つの質問に、思い当たるほうで答えてみてください。

質問1:苦しいのは1科目だけ? それとも全部?

1科目だけなら、塾そのものは合っている可能性が高いです。算数だけが重い、国語の読み取りだけが取れない、という状態なら、その科目だけを外から補えば立て直せることが多く、通っている塾を辞める必要はありません。

一方、どの科目でも同じように置いていかれているなら、進む速さ自体が本人に合っていないというサインです。この場合は科目を補うだけでは追いつかないので、環境を見直す検討に入ります。

質問2:今の単元でつまずいている? それとも前の学年から?

塾のテキストは、学校より先を進むことが珍しくありません。今習っているところが分からないのか、その土台にあたる前の単元がすでに抜けているのかで、打ち手が変わります。

土台が抜けているサインは分かりやすいものがあります。たとえば、わり算の筆算でつまずいている子の多くは、実はかけ算の段のどこかが怪しい。分数の計算でつまずく子は、その前の「1をいくつに分けたか」という考え方でつまずいている。前の学年に戻る必要がある場合、集団授業では戻る時間が取れません。 ここが集団塾の構造的な弱点です。

質問3:分からないとき、その場で質問できている?

集団授業は、手を挙げて聞ける子ほど元が取れる仕組みです。逆に、質問が苦手な子・「分からないところが分からない」段階の子は、同じ月謝を払っていても受け取れる量が少なくなります。

「授業のあと、先生に聞きに行った?」と聞いて、「聞いてない」「聞きづらい」が続くようなら、集団という形式そのものが本人に向いていない可能性があります。関連して、授業についていけない小学生の家庭学習|自分のペースで学ぶ選び方も参考にしてください。

3つの選択肢は、それぞれ得意なことが違う

切り分けができたら、次は選択肢を並べます。どれが優れているかではなく、何が得意かが違うだけです。

小学生 | 集団塾についていけないとき

集団塾・個別指導塾・オンライン家庭教師の違い

どれが向くかは、つまずきの種類と家庭の事情で変わります

学習ペースの合わせやすさつまずきの見つけやすさ送迎・付き添いの負担
集団塾を続ける 家庭や外部でフォロー クラス全体の進度で進む 自分から質問できる子なら気づける × 通塾のたびに送迎が必要
個別指導塾に変える 講師1人に生徒1〜3人程度 本人の理解度に合わせて進める 講師が手元を見て気づける × 通塾のたびに送迎が必要
オンライン家庭教師 自宅で1対1 前の学年に戻ることもできる 解いている様子を見てもらえる 自宅で受けられて送迎が不要
  • ※低学年のうちは、オンラインでも最初の数回は接続の付き添いが必要になることがあります
  • ※費用はサービスや地域によって大きく変わります。金額は必ず各社の公式サイトでご確認ください

まなびとこども

表のとおり、集団塾の強みは同じ内容を効率よく、同じ費用で多くの子に届けられることです。ペースが合っている子にはとても良い環境なので、合っているうちは無理に変える必要はありません。問題は、合わなくなったときに調整するつまみが少ないことです。

タイプ別:うちの子はどれが合う?

上の切り分けと合わせて、次のように考えると迷いにくくなります。

  • 1科目だけが重い/通っている塾の友達関係は良好塾は続けて、その1科目だけを外から補う。全部を切り替えると、うまくいっていた部分まで失います
  • 前の学年の内容から抜けている1対1で戻れる形(家庭教師・個別指導)を選ぶ。集団では戻る時間が取れません
  • 質問が苦手・人前で分からないと言えない1対1。人数が少ないほど、聞けるまでの心理的な距離が縮みます
  • 送迎がもう限界/帰宅が遅いオンライン。移動時間がゼロになるぶん、就寝時刻を守れます
  • 本人が塾の雰囲気を気に入っていて、成績だけが伸び悩んでいるまず塾の先生に相談。クラス変更や補講で解決できることがあります

通塾型の個別指導という選択肢

家で集中できないタイプの子や、「家は休む場所にしたい」という子には、通う形の個別指導のほうが合うことがあります。たとえば個別指導スクールIEは、公式サイトによると小学1年生から高校3年生までが対象で、講師1人に生徒1人または2人の形を選べます。性格を見る個性診断テストと学力の診断テストを行い、その結果をもとに教材を組む方式で、無料体験授業と学習相談・教室見学が用意されています(2026-08-25に公式サイトで確認)。

切り替える前に知っておきたい注意点

良い面だけでは判断できないので、うまくいかないパターンも書いておきます。

1対1にすれば必ず伸びる、ということはありません。 個別指導も家庭教師も、講師との相性で結果が大きく変わります。合わない講師のまま続けると、集団塾にいたときより時間もお金も無駄になります。変更をお願いできる仕組みがあるかは、申し込み前に必ず確認してください。

費用は上がりやすい方向に動きます。 一般に、生徒1人あたりに使われる講師の時間が増えるほど、料金は高くなります。塾を続けながら家庭教師を足す「併用」は効果的ですが、続けられる金額かどうかを先に決めておかないと、数か月で苦しくなります。1科目・週1回といった小さい単位から始めるのが安全です。

オンラインは、環境の準備が必要です。 通信が不安定だと、それだけで集中が切れます。低学年のうちは、最初の数回は保護者が接続を手伝う前提で考えておくと、初回でつまずきません。

そして、学習の成果には個人差があります。 どの形式を選んでも、すぐに点数が上がるとは限りません。判断は最低でも数か月単位で見てください。

無料体験は「相性を見るため」に使う

多くの個別指導塾・家庭教師サービスには、無料の体験授業や説明があります。これは「入るかどうかを決めるため」ではなく、「うちの子に合う人かどうかを見るため」に使うのがいちばん価値のある使い方です。

体験のときに見るポイントは、次の3つで十分です。

  1. 子どもの表情:説明を聞いているときに、うなずけているか。分からない顔をしたときに、講師が気づいて止まるか
  2. 間違えたときの対応:×をつけて次へ進むのか、どこで間違えたかを一緒に探してくれるか。戻って確かめてくれる人かどうかが、つまずき直しでは決定的です
  3. 終わったあとの一言:本人が「またやりたい」と言うか、「疲れた」で終わるか

体験を受けたからといって、申し込む義務はありません。合わなければ見送って構いませんし、複数のサービスを受け比べても問題ありません。

前の学年に戻る必要があるタイプのつまずきなら、1対1で戻れるオンライン家庭教師が現実的な選択肢になります。たとえばオンライン家庭教師e-Liveは、2011年からサービスを行っている完全1対1のオンライン指導で、対象は小学生から浪人生まで。東大・京大・医学部の学生を中心とした講師が担当し、講師のほかにマネージャーとサブマネージャーが付く体制をとっていると紹介されています(2026-08-25にAmeba塾探しなど各紹介ページで確認。料金は問い合わせ制のため、金額と最新の条件は公式サイトでご確認ください)。

合わないと感じたら、そのまま見送って大丈夫です。「体験を受けた=決めた」ではないと、先に本人にも伝えておくと、子どもも身構えずに受けられます。

よくある質問

Q. 塾は辞めずに家庭教師を足すのは、贅沢しすぎでしょうか? A. 苦しいのが1科目だけなら、むしろ合理的な組み方です。全部を切り替えるより、うまくいっている部分を残せます。ただし費用は増えるので、続けられる金額かを先に決めてください。

Q. 本人が「塾を辞めたい」と言っています。辞めさせるべき? A. 理由を先に聞いてください。内容が難しいのか、人間関係なのか、時間帯がしんどいのかで打ち手が変わります。急に何もない状態にすると、勉強のリズムまで消えてしまうので、次の形を決めてから辞めるのが安全です。

Q. 何年生からオンラインで受けられますか? A. サービスによって異なり、小学3年生からとしているところもあれば、低学年から受け付けているところもあります。低学年の場合は、最初の数回の付き添いを前提に考えてください。

Q. どのくらい続ければ判断できますか? A. 一律の正解はありませんが、単元がひととおり進む数か月は必要です。1回や2回で結論を出すと、相性の良し悪しも判断できません。

まとめ

集団塾についていけないのは、お子さんの努力が足りないからでも、塾が悪いからでもなく、進む速さと本人の状態が今だけずれているというだけのことが多くあります。

やることは順番に3つです。まず1科目だけか全部かを切り分ける。次に前の学年に戻る必要があるかを確かめる。そのうえで、戻れる形(1対1)が必要なら、無料体験で相性を見てから決める

今日できるのは、質問1つ分です。「塾で、いちばんしんどいのはどの科目?」と聞いてみてください。答えが1つ返ってくるなら、立て直しはそれほど大きな話になりません。

※本記事は情報提供を目的としたもので、学習の成果を保証するものではありません(効果には個人差があります)。料金・無料体験の条件は変更される場合があるため、お申し込み前に必ず各サービスの公式サイトでご確認ください。

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