学習の悩み・選び方

中1で正負の数がわからない|マイナスの引き算と符号で止まる理由

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中1の数学で、マイナスの計算になると答えが合わない。「−5−3」を「+8」と書いたり、「(−4)−(−7)」で手が止まったりする。中学校に入って最初に出会う単元が、正負の数です。

結論から書くと、正負の数で止まる原因は4つに分かれます。数の大小、かっこのある引き算、かっこのない式、かけ算と累乗の符号の4つです。多くは「マイナスの意味が分からない」より、かけ算の決まりを足し算や引き算にも当てはめていることが原因です。止まっている場所を見分ければ、親が数学を覚えていなくても直す順番は決められます。

正負の数でつまずく原因は4つ

正負の数で点が取れない原因は、次の4つのどれかに当てはまることがほとんどです。

  1. 数の大小:−3と−5で「−5のほうが大きい」と答える
  2. かっこのある引き算:(−4)−(−7)を「−11」とする
  3. かっこのない式:−5−3を「+8」や「−2」とする
  4. かけ算と累乗の符号:−2²を「4」、(−2)×(−3)×(−1)を「6」とする

原因1は数直線の読み方、原因2と3は足し算・引き算の手順、原因4はかけ算の符号の決まりの問題です。答案を「ケアレスミス」でまとめると、同じ取り違えがテストのたびに出ます。

後の単元すべてに響く理由

中学校学習指導要領では、中1の数学は「正負の数」「文字を用いた式」「一元一次方程式」の順に並んでいます。文字式も方程式も、正負の数の計算ができる前提で進む単元です。文字式や方程式で符号を落とす子の一部は、正負の数の段階で決まりを取り違えています。 1学期の小テストで点が取れていても、2学期に範囲が広がると崩れることがあります。

中1で習う正負の数の中身

文部科学省の中学校学習指導要領(平成29年告示)では、中1の「正の数と負の数」で次の内容を学ぶと示されています。

学ぶこと中身
必要性と意味0より小さい数を使う理由と、その意味を理解する
四則計算正の数と負の数の足し算・引き算・かけ算・わり算をする
具体的な場面気温や得点の差などを、正負の数で表して処理する
算数との関連小学校で習った計算と結びつけて、計算の方法を考える

教科書のページ割りや習う時期は、学校によって違います。定期テストの範囲表か、教科書の目次で確かめてください。

小学校の算数と何が違うか

小学校の算数では、0より小さい数は計算で使いません。そのため「引いたら答えは小さくなる」「3−5は計算できない」という感覚のまま中学校に入ります。正負の数では、(+15)−(−8)の答えが+23のように、引いたのに答えが大きくなる計算が出てきます。小学校の感覚とぶつかる場面が、つまずきの入り口です。

原因を見分ける5つの質問

どこで止まっているかは、子どもに5つの問題を解いてもらえば切り分けられます。親が解ける必要はありません。下に正解を書いておくので、答え合わせの役だけで十分です。

質問1「−3と−5、大きいのはどっち?」

「−3」と答えられれば合格です。「−5」と答えたら、原因は1つ目です。マイナスの数は、0から遠いほど小さくなります。

質問2「(−4)−(−7)を計算して」

「3」と答えられれば合格です。「−11」なら、引く数の符号を変えずに足しています。原因は2つ目です。

質問3「−5−3を計算して」

「−8」と答えられれば合格です。「+8」なら、かけ算の「マイナスとマイナスでプラス」を当てはめています。「−2」なら、5と3の差だけを見ています。どちらも原因は3つ目です。

質問4「5−8+(−3)−(−6)を計算して」

「0」と答えられれば合格です。かっこを外す途中で符号が変わっていたら、原因は3つ目です。

質問5「−2²と(−2)²を、それぞれ計算して」

順に「−4」「4」と答えられれば合格です。両方とも「4」なら、原因は4つ目です。

原因別の家庭での直し方

直す順番は、原因1から4の順が基本です。数の大小があいまいなまま引き算を練習しても、答えの符号で迷い続けます。

原因1 数直線を紙に書いて貼る

数の大小は、−10から+10までの数直線を紙に書き、机の前に貼ります。数直線では、右にある数ほど大きくなります。−3は−5より右にあるので、−3のほうが大きいと目で確かめられます。

気温で言いかえる方法もあります。「−3℃と−5℃では、どちらが寒い?」と聞くと、−5℃のほうが寒い、つまり小さい数だと答えやすくなります。

原因2 引き算は「足し算に直す」1行を書く

かっこのある引き算は、「引く」を「反対の符号を足す」に書き直す1行を必ず書かせます。

  • (−4)−(−7)=(−4)+(+7)=3
  • 3−(+5)=3+(−5)=−2
  • (+15)−(−8)=(+15)+(+8)=23

書き直す場所は2つだけです。「−」を「+」に変え、後ろの数の符号を反対にします。暗算で済ませると、どちらか一方だけ変えて間違えます。答え合わせのときに「足し算に直した行はどこ?」と1回だけ聞くと、手順を省く癖に気づけます。

原因3 かっこのない式は「数のかたまり」で読む

−5−3のようなかっこのない式は、符号をその数の一部として読ませます。−5−3は「−5と−3のかたまりを合わせる」と読みます。マイナスどうしなので、5+3=8にマイナスをつけて−8です。

「マイナスとマイナスでプラス」は、かけ算とわり算だけの決まりです。足し算と引き算に当てはめると、−5−3が+8になります。この取り違えが、正負の数で最も多いつまずきの1つです。決まりを覚えている子ほど起こりやすいので、「それはかけ算のときの話」と線を引いてください。

5−8+(−3)−(−6)のような式は、先にかっこを外して5−8−3+6と書かせます。次に、プラスのかたまり(5と6)とマイナスのかたまり(−8と−3)に分けます。11−11で、答えは0です。プラスとマイナスを別々に集めてから最後に1回だけ引くと、途中で符号を落としにくくなります。

原因4 かけ算は「マイナスの個数」を数える

かけ算とわり算は、先に答えの符号を決め、そのあとで数字を計算します。符号は、マイナスの数が何個あるかで決まります。

  • マイナスが偶数個(2個、4個…)なら、答えはプラス
  • マイナスが奇数個(1個、3個…)なら、答えはマイナス

(−2)×(−3)×(−1)はマイナスが3個なので、答えはマイナスです。2×3×1=6で、答えは−6です。

累乗は、かっこの有無で答えが変わります。(−2)²は(−2)×(−2)なので4です。−2²は2×2にマイナスがついた形なので−4です。かっこがあるときだけ、マイナスごと2回かけると覚えれば迷いません。この区別は、文字式でマイナスの数を代入するときにもそのまま使います。

親がやりがちな3つの失敗

失敗1 借金のたとえだけで説明する

マイナスを借金にたとえる説明は、足し算には役に立ちます。ところが「借金を引く」「借金に借金をかける」の場面になると、たとえで説明しきれなくなります。かっこのある引き算は、数直線と「足し算に直す1行」で教えるほうが、手順が一つに定まります。

失敗2 計算ドリルの量だけ増やす

符号のミスが多いと、計算問題を何十問も解かせたくなります。原因が「マイナスとマイナスでプラス」の当てはめ違いなら、量を増やしても同じ間違いをくり返します。先に5つの質問で原因を見分け、決まりを取り違えている場所だけを直してください。

失敗3 途中式を書かせない

正負の数は、頭の中で計算すると符号を落とします。足し算に直す1行、かっこを外す1行は、時間がかかっても省かせないでください。テストでは途中式に部分点がつくこともあります。採点の基準は学校によって違います。

家庭以外で見てもらう選択肢

正負の数のつまずきは、途中式を書いている手元を見てもらうと原因が早く分かります。答えの数字だけでは、符号を変え忘れたのか、かけ算の決まりを当てはめたのかが区別しにくいためです。

中1数学 | 正負の数

正負の数のつまずきを見てもらう先

合う先は、つまずきの範囲と家庭の時間で変わります

費用途中式を見てもらえるか時間の自由
学校の先生に質問 定期テストの範囲を最もよく知っている ○ かからない ○ 質問した問題は見てもらえる △ 学校にいる時間内
家庭で親が確認 5つの質問と答え合わせ ○ かからない △ 正解と比べる範囲 ○ 家庭で決められる
オンライン個別指導 例:苦手克服塾(週2コマ) △ 月額29,800円(税込32,780円)から ○ マンツーマンで見てもらえる △ 週2コマの授業で受ける
  • ※料金は苦手克服塾の公式サイト表示(最終確認日:2026-10-21)。学習の進み方には個人差があります

まなびとこども

まず頼りたいのは学校の先生です。費用がかからず、定期テストの出題範囲を最もよく知っています。質問に行く時間が取れない場合や、文字式・方程式にも取りこぼしが重なっている場合に、家庭の外の指導が候補になります。

数学を中心にオンライン個別指導を使う場合

中学生向けのオンライン個別指導の1つに苦手克服塾があります。公式サイトによると、週2コマのマンツーマン指導をオンラインで受ける仕組みで、予習と復習の授業を組み合わせます。対応教科は数学・英語・国語・社会・理科の5教科です。毎回の授業後に、授業の要点と理解度を報告する仕組みも案内されています。

料金は月額29,800円(税込32,780円)からで、入塾金は0円と記載されています。2週間の無料体験があります(最終確認日:2026-10-21)。

週2コマの指導なので、正負の数の決まりを1つ直したいだけの家庭には、回数も費用も多めです。正負の数に加えて文字式や方程式でも点が落ちている場合に、検討する価値が出てきます。画面越しの指導が合うかどうかは、子どもによって差があります。無料体験で確かめてから決めてください。合わなければ見送って構いません。

よくある質問

答えの+は書かなくてもいいですか

正の数の答えに+をつけるかどうかは、問題の指示や先生の方針で扱いが分かれます。迷ったら、教科書の例題の答えと同じ書き方にそろえてください。答案の赤ペンで減点されていないかも確かめておくと安心です。

小学生のうちに正負の数を先取りしたほうがいいですか

小学校の算数では、正負の数の計算は習いません。先取りするなら、計算より先に、気温や数直線でマイナスの数の大小に慣れておく程度で十分です。計算の決まりだけを先に覚えると、かけ算の決まりを足し算に当てはめる取り違えが起きやすくなります。

2学期になってから戻っても間に合いますか

戻る範囲は、5つの質問で止まった原因だけで足ります。正負の数の単元を最初からやり直す必要はありません。原因が1つなら、その決まりを使う問題だけを毎日少しずつ解けば足ります。手順が身につくまでの日数には個人差があります。

親が数学を覚えていなくても教えられますか

教える必要はありません。5つの質問で止まっている場所を見分け、「足し算に直した?」「かけ算のときの話じゃない?」「マイナスは何個?」と声をかける役で十分です。間違えた問題を原因別に数えるだけでも、次に練習する問題が決まります。

まとめ

中1の正負の数でつまずく原因は、数学のセンスではありません。数の大小・かっこのある引き算・かっこのない式・かけ算と累乗の符号のどれかを、1つ取り違えているだけのことがほとんどです。

  • まず5つの質問で、どこで止まっているかを切り分ける
  • 大小は数直線、引き算は「足し算に直す1行」で直す
  • 「マイナスとマイナスでプラス」は、かけ算とわり算だけの決まり
  • かけ算はマイナスの個数、累乗はかっこの有無で符号を決める

正負の数は、文字式・方程式・関数まで続く土台です。まずは「−5−3はいくつ?」と、今夜1問だけ聞いてみてください。

学習の進み方には個人差があります。取り組んだ結果が、すぐに点数へ表れない場合もあります。

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※本記事は情報提供を目的としたもので、学習の成果を保証するものではありません(効果には個人差があります)。料金・無料体験の条件は変更される場合があるため、お申し込み前に必ず各サービスの公式サイトでご確認ください。