ひき算の筆算の教え方|小2が繰り下がりと0のある計算で止まる理由
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ひき算の筆算は、3つの手順を毎回声に出して確かめる教え方が基本です。 「一の位から計算する」「ひけない位は1つ上の位から1くり下げる」「くり下げた位は1へらす」の3つです。 小2で止まる子の多くは、3つのうちどれか1つが抜けています。どれが抜けているかは、間違えた答えとノートの書きこみを見ると見分けられます。
42−17で35と書いてしまう。103−67のように十の位が0になると、鉛筆が止まる。2年生の保護者からよく聞く悩みです。家庭では、10円玉と1円玉を使うと「くり下げる」意味を目で確かめられます。わかるまでの早さには個人差があります。
結論は3つの手順を声に出すこと
家庭で教えるなら、計算の速さより先に「どの位から1借りて、どこが1へったか」を子どもの口で言えるようにするのが近道です。
鳥取県の小学2年生の算数の指導案でも、計算棒を動かしながら「百の位から1繰り下げて」「十の位から1繰り下げて」と声に出して計算する活動が組まれています。声に出すと、子ども自身が手順の抜けに気づけます。
答えだけを見て「ちがうよ」と返すより、手順を言わせるほうが、つまずいた場所を親も子も同時に見つけられます。
小2で習うひき算の筆算の順番
小2のひき算の筆算は、くり下がりの回数と「0」の位置で、段階が分かれています。 お子さんがいまどの段階で止まっているかを先に確かめると、戻る場所がはっきりします。
宮城県の学習活動例(東京書籍の単元「ひき算のひっ算」)では、2けたから1けた・2けたをひく筆算を扱っています。くり下がりがあるもの、0がある位(空位)、ひく数の位が欠けているもの(欠位)も含まれます。鳥取県の指導案「たし算とひき算のひっ算(2)」では、そのあとに次の順番で進みます。
- 百の位からくり下がる筆算(135−72など)
- くり下がりが2回ある筆算(142−83など)
- 十の位が0の筆算(103−67など)
- 百の位からくり下がらない、簡単な3けた−2けた(281−53など)
同じ指導案では、この単元が3年生の3けたの計算につながると説明されています。習う時期や問題の数字は、教科書や学校によって異なります。お子さんのノートや教科書で確認してください。
つまずきの4タイプ
ひき算の筆算で止まる子は、次の4つのタイプのどれかに当てはまることが多いです。タイプがわかると、練習する場所を1か所に絞れます。
タイプ1は大きい数から小さい数をひく
42−17の一の位で、2から7はひけないので、7から2をひいて5と書くタイプです。十の位は4−1で3になり、答えは35になります。「上の数から下の数をひく」という筆算の約束が、まだ身についていません。
タイプ2はくり下げた位を1へらし忘れる
一の位は12−7で5と正しく出せたのに、十の位を4−1のまま計算するタイプです。答えはタイプ1と同じ35になります。くり下げた印(4を消して3と書く)をノートに書いていないことが多いです。
タイプ3は十の位が0で止まる
103−67のように、借りたい十の位が0のときに手が止まるタイプです。鳥取県の指導案でも、十の位が0でくり下げられない場面を、子どもが「困った」と感じる課題として取り上げています。
同じ指導案では、百の位から借りて十の位を10にしたあと、十の位を「10−6」のまま計算してしまう子の姿も想定されています。この場合、答えは正しい36より10大きい46になります。十の位から一の位へもう1回くり下げて、十の位は9になることが抜けています。
タイプ4は位をそろえて書けない
52−7のように、ひく数が1けたの問題で、7を十の位の下に書いてしまうタイプです。計算の手順はわかっていても、書く位置がずれるので答えが合いません。ノートのマス目を使い、一の位どうしを縦にそろえて書く練習から始めます。
小2 算数 | ひき算の筆算
つまずき4タイプと最初に練習すること
間違えた答えとノートの書きこみで見分けます
| よくある答え・様子 | 最初に練習すること | |
|---|---|---|
| タイプ1:大きい数から小さい数をひく 42−17で7−2をしてしまう | × 35(くり下げの印がない) | ○ 「上から下をひく」約束を確かめる |
| タイプ2:へらし忘れ 一の位は12−7で正しい | △ 35(十の位が4のまま) | ○ 借りた位に斜線を引いて1へらす |
| タイプ3:十の位が0で止まる 103−67など | △ 手が止まる・10大きい46になる | ○ 100円玉を10円玉10枚に両替する |
| タイプ4:位がずれる 52−7など、ひく数が1けた | △ 7を十の位の下に書く | ○ マス目で一の位をそろえて書く |
- ※タイプ1とタイプ2は、どちらも35になることがあります。答えだけでなく、ノートに斜線や小さい数字が書いてあるかで見分けてください。
まなびとこども
同じ35でも原因がちがう
42−17の答えが35のとき、原因はタイプ1かタイプ2のどちらかで、直し方がちがいます。 答えに×をつける前に、ノートの4の上に斜線と小さい3が書いてあるかを見ます。
- 斜線も小さい数字もない:タイプ1の可能性が高いです。一の位で「2から7はひけるかな」と聞き、ひけないときは十の位から借りる約束に戻ります。
- 斜線はなく、一の位だけ12−7で計算している:タイプ2です。考え方はわかっているので、借りた位に印を書く手順を型にします。
- 斜線も小さい3もあるのに35:書いた3を見ずに4で計算しています。タイプ2と同じく、書いた数字を指でさして読む練習をします。
子どもに「どうやって計算したか教えて」と頼むと、どのタイプかを本人の言葉で確かめられます。
家庭での教え方3ステップ
いきなり筆算の式から入らず、お金を動かして見せる段階から始めるのが近道です。鳥取県の指導案では計算棒や位取り板を使い、ものを動かして理解したうえで式に移る流れになっています。家庭では、10円玉と1円玉が同じ役割を果たします。
ステップ1は10円玉の両替で見せる
42円を、10円玉4枚と1円玉2枚で並べます。「17円はらうよ。1円玉2枚から7枚は取れないね。どうする?」と聞きます。
10円玉1枚を1円玉10枚に両替させると、1円玉は12枚、10円玉は3枚になります。「10円玉が4枚から3枚にへった」ことを子どもの口で言わせるのがポイントです。タイプ1とタイプ2の子は、この両替の動きを何回かくり返します。
ステップ2は筆算の書きこみと動きを合わせる
両替で説明できるようになったら、紙に42−17の筆算を書きます。お金の動きと同じ順番で書きこみます。
- 一の位を見て「2から7はひけない」と言う
- 十の位の4に斜線を引いて、上に小さく3と書く
- 一の位の上に小さく1を書き、12−7=5
- 十の位は、小さく書いた3を見て3−1=2
答えは25です。2番目の「斜線を引いて3と書く」を、10円玉が1枚へった動きと結びつけます。タイプ2の子は、この書きこみを毎回省かないようにします。
ステップ3は100円玉で0のある問題に進む
103−67は、100円玉1枚と1円玉3枚で並べます。10円玉がないので、まず100円玉を10円玉10枚に両替します。次に、そのうち1枚を1円玉10枚に両替します。
- 10円玉は10枚から1枚へって9枚
- 1円玉は3枚と10枚で13枚
- 1円玉13枚から7枚で6、10円玉9枚から6枚で3
答えは36です。鳥取県の指導案のまとめでも、十の位が0でも、百の位から十の位、十の位から一の位の順にくり下げて計算すればよいとされています。十の位が10ではなく9になる理由を、両替の2回目で確かめると、タイプ3の46のような答えが減ります。
問題は1日3〜5問で十分です。長い時間まとめて解くより、毎日少しずつのほうが手順が定着しやすくなります。
気をつけたい関わり方
親の一言で、子どもが筆算そのものを嫌がることがあります。次の3つは避けます。
- 答えだけを見て「ちがう」と返す:どの手順が抜けたかは答えだけではわかりません。「どこから1借りたか教えて」と手順を聞きます。
- 斜線や小さい数字を書くのを省かせる:書きこみは、子どもが手順を目で追うための記録です。正しく計算できるようになるまでは、きれいなノートより書きこみを優先します。
- くり下がりのないひき算まで戻らせすぎる:2けたの基本のひき算ができていれば、戻るのは止まっているタイプの手順だけで足ります。
ひき算の筆算の土台は、1年生で習った「10といくつ」の考え方です。13−8のような1年生のくり下がりで止まる場合は、繰り下がりの引き算の教え方|小1が13−8でわからないときの減加法と減減法の段階から確かめます。
家庭で見る時間がとれないとき
「教え方はわかったが、毎日そばで見るのが難しい」「親が教えると言い合いになる」という家庭もあります。その場合は、つまずきやすい手順を画面で見せてくれるタブレット教材を試すのも1つの方法です。
たとえばスマイルゼミ小学生コースの公式サイトでは、2年生の算数の内容に「くり上がり・くり下がりのある筆算」が挙げられています。間違えやすいポイントはアニメーションで解説され、専用のペンで途中式も書けると説明されています(最終確認日:2026-10-18)。
一方で、タブレット教材は10円玉を両替するような、手でものを動かす練習の代わりにはなりません。タイプ1とタイプ3の子は、先にステップ1とステップ3を家庭で少し進めてから使うと、画面の説明にもついていきやすくなります。
全額返金保証の期間はタブレットの発送から2週間程度で、初回入会時のみが対象です。タブレットの返送料は自己負担で、期間中に退会して再入会した場合は対象外です(最終確認日:2026-10-18・公式サイトより)。合わなければ期間内に見送る、くらいの気持ちで試せます。
よくある質問
Q. 斜線や小さい数字を書くのを面倒がります。省いてもいいですか? A. 正しく計算できるようになるまでは、書かせるほうが安全です。タイプ2のへらし忘れは、書きこみを省いたときに起きやすいからです。答えが安定して合うようになったら、書きこみを少なくしてもかまいません。
Q. たし算の筆算はできるのに、ひき算だけ間違えます。 A. たし算は位を下から上へ「渡す」計算で、ひき算は上の位から「借りる」計算です。借りた位を1へらす手順は、ひき算にしか出てきません。タイプ2に当てはまるかを、ノートの書きこみで確かめてください。
Q. 答えのたしかめはどうさせればいいですか? A. ひき算の答えにひく数をたすと、ひかれる数に戻ります。42−17=25なら、25+17が42になるかを確かめます。たし算の筆算ができる子なら、自分で間違いに気づくきっかけになります。
Q. 3年生になってもくり下がりで間違えます。 A. 3年生では3けた・4けたの筆算に進み、くり下がりの回数が増えます。まず2けたの42−17型と、0がある103−67型に戻って、4タイプのどこで止まるかを確かめてください。かけ算の筆算も不安なら、小3でかけ算の筆算ができない|間違えた答えで原因を見分ける方法も参考になります。
まとめ
ひき算の筆算は、次の順で家庭でも進められます。
- 「一の位から」「ひけなければ1つ上から1くり下げる」「くり下げた位は1へらす」を声に出す
- 間違えた答えとノートの書きこみから、4タイプのどれかを見つける
- 10円玉の両替、筆算の書きこみ、100円玉の両替の順に進める
十の位が0の問題は、両替を2回すると十の位が9になる理由が見えます。毎日見るのが難しい家庭は、手順を画面で説明してくれる教材を短い期間だけ試し、合わなければ見送る方法もあります。
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※本記事は情報提供を目的としたもので、学習の成果を保証するものではありません(効果には個人差があります)。料金・無料体験の条件は変更される場合があるため、お申し込み前に必ず各サービスの公式サイトでご確認ください。
参考にした情報
- 鳥取県「第2学年 算数科学習指導案(単元名 たし算とひき算のひっ算(2))」:https://www.pref.tottori.lg.jp/secure/1113570/e-sansuu2-3.pdf
- 宮城県総合教育センター「学習活動例 算数 小学校第2学年 ひき算のひっ算」:https://www.edu-c.pref.miyagi.jp/midori/jouhou/miyaprogo/img/学習活動例「ひき算のひっ算」.pdf
- スマイルゼミ 小学生コース公式サイト(2年生の算数の内容・全額返金保証の条件。最終確認日:2026-10-18):https://smile-zemi.jp/shogaku/