学習の悩み・選び方

中1で英語についていけない|2学期にどこまで戻すか

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1学期はなんとかなっていた英語が、2学期に入ってから急に分からなくなる。中1の秋に、この相談が増えます。テストの点も、1学期の中間より期末、期末より2学期と下がっていく。

原因は「2学期の単元が難しいから」だけではありません。英語は前の文法の上に次の文法が乗る積み上げ型の教科です。1学期のどこかに小さな穴があると、2学期の単元がその穴の上に積まれて崩れます。

この記事でわかることは3つです。

  • 2学期のどの単元が、1学期の何とつながっているか
  • 家庭で15分でできる、戻る範囲の見つけ方
  • 戻り先ごとの立て直し方と、家庭だけでは足りないときの選択肢

必要なのは反復でなく戻す範囲の特定

2学期の英語で点が取れない子に、今の単元のワークを繰り返させても点は動きにくい。土台が抜けたまま上の階を補強していることになるためです。

先に決めるのは「どこまで戻すか」です。戻る範囲さえ合っていれば、中1の内容は量が多くありません。1学期の範囲は教科書1冊の前半だけで、戻るのに何か月もかかる分量ではない。

ここで多い失敗が2つあります。1つは、戻る範囲を決めずに「1学期を全部やり直す」と広げてしまうこと。終わらないまま3学期になります。もう1つは、戻ることを本人が「後退」と感じて嫌がるパターンです。戻る範囲を絞って伝えると、この抵抗は小さくなります。

2学期につまずく4つの単元

教科書によって順番は違いますが、中1の2学期に集中しやすいのは次の4つです。それぞれが1学期の何に寄りかかっているかを並べます。

2学期に習う単元崩れると効いてくる1学期の土台
canを使った文一般動詞の文の語順・動詞の原形
疑問詞(who・what・where・when・how)be動詞と一般動詞、それぞれの疑問文の作り方
三人称単数現在のs主語がI・you以外かを見分ける力
現在進行形am・is・areの使い分け

表の右側に見覚えのない項目が並ぶなら、2学期の単元そのものより、右側から手をつけたほうが早い。

とくに現在進行形は、be動詞が曖昧な子にとって難所になります。be動詞と動詞のing形を同時に扱うため、be動詞の使い分けが固まっていないと文が組み立てられません。三人称単数のsも同じで、主語を見る習慣がない子は、そもそもsを付けるかどうかを判断する土俵に立てない。

なお、中学で扱う単語数は現在の学習指導要領で1,600〜1,800語です(小学校の600〜700語とは別。文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 外国語編」)。単語でつまずく子が増えたのは、この量の変化と無関係ではありません。

家庭でできる戻り先の3つの確認

親が英語を教えられなくても、どこで止まっているかは家庭で確認できます。順番に3つ見てください。15分ほどで終わります。

確認1 単語が読めるか

書けるかより先に、読めるかを見ます。読めない単語は、書くことも覚えることもできません。 書き取りを何回やっても定着しない子は、ここで止まっていることが多い。

教科書の本文を1ページ音読させます。詰まった単語に印を付けるだけで確認は終わりです。1ページで5語以上詰まるなら、戻り先は文法ではなく単語の読みです。

確認2 be動詞と一般動詞を見分けられるか

次の形式で5問ほど出します。正しいほうを選ばせるだけです。

  • I ( am / play ) soccer every Sunday.
  • She ( is / are ) my sister.
  • They ( are / do ) students.
  • Ken ( is / plays ) the guitar.
  • We ( are / like ) music.

迷いながらでも4問以上合えば、この土台は残っています。3問以下なら、戻り先は1学期のいちばん最初、be動詞と一般動詞の区別です。

確認3 否定文と疑問文を作れるか

肯定文は書けるのに、否定文と疑問文で崩れる子はかなり多い。「I play tennis. を、しないという文と、するかとたずねる文に変えて」と口頭で頼みます。

be動詞の文でも同じことを頼みます。どちらか一方だけ作れる場合、戻り先は1学期中盤の否定文・疑問文です。

結果の読み取り方

止まった場所戻す範囲先にやらないこと
確認1で詰まる単語の読み方(音と文字の対応)文法の学び直し
確認2で詰まる1学期の最初(be動詞と一般動詞)2学期のワーク
確認3で詰まる1学期中盤(否定文・疑問文)単語の書き取り
3つとも通る戻さず2学期の単元を演習塾の追加

3つとも通ったのに点が取れないなら、原因は理解ではなくテストの受け方側にあります。時間配分、リスニング、記述の書き方のどれかです。この場合に学年を戻すと遠回りになります。

タイプ別の直し方と時間の目安

戻り先が決まったら、やることは絞ります。時間の目安は平日15〜20分です。長くすると続きません。

タイプA 単語が読めない

教科書の本文を、意味より先に音で入れます。音声教材について読む方法が手軽です。英語の教科書には音声が用意されているので、家庭で用意するものはほとんどありません。

1週間は同じ範囲を繰り返します。読めるようになった単語だけ、書く練習に回す。読めない段階で書き取りに進むと、記号を写す作業になって残りません。

タイプB 文法の区別があいまい

be動詞と一般動詞を、同じ紙の上で並べて見分ける練習から入ります。分けて勉強すると、テストで混ざった状態が出たときに対応できないためです。

順番は、肯定文で見分ける、否定文に変える、疑問文に変える、の3段階。1段階につき2〜3日あてて、1〜2週間で1学期の文法を通します。

ここで親が文法用語で説明するのは避けたほうがいい。「主語」「三人称」から説明を始めると、子どもは説明の用語のほうでつまずきます。問題を解かせて、合っているかどうかだけ伝えるほうが進みます。

タイプC 理解はあるが点にならない

直近の定期テストの答案を、間違いの種類で分けます。時間切れの空欄、スペルミス、リスニング、記述の減点。どれが最も多いかで手当てが変わります。

空欄が多いなら解く順番の練習、スペルミスが多いなら単語の書き分け、リスニングなら教科書音声の聞き取りです。学年を戻す必要はありません。

立て直しでやらないほうがいいこと

  • 1学期を全部やり直す:範囲が広すぎて終わりません。確認1〜3で出た1か所に絞る
  • 単語の書き取りを何十回もさせる:読めない段階では作業になり、手が疲れるだけで残らない
  • 2学期の応用問題集を買い足す:土台が抜けている子には難度が合わない
  • できない理由を本人に説明させる:答えられないうえ、英語を避ける気持ちが強まる
  • 英検の受験を急ぐ:定期テストと出題が違うため、いま点が取れない子には負荷が二重になる

学習の進み方には個人差があります。2週間で変わる子もいれば、単語の読みだけで1か月かかる子もいる。期間を決めて追い立てるより、確認1〜3をもう一度やって、通る項目が増えたかで判断するほうが確実です。

家庭で足りないときの選択肢

親が英語を見られない家庭や、声をかけるとけんかになる家庭では、家庭内で完結させるのが難しい。選択肢は主に4つあり、「抜けを誰が探すか」で向き不向きが分かれます。

中1英語 | 2学期の立て直し

4つの立て直し方の向き不向き

分かれ目は「抜けている単元を誰が探すか」です

抜けの特定戻って学び直す自由度親の手間
家庭で親が見る 教科書とワークのみ △ 親が英語を見られる家庭のみ ○ どこまででも戻せる × 毎回つきあう必要がある
通信教育・映像授業 前の単元を見直せる教材 × 抜けは自分で探すことになる ○ 前の単元の授業に戻れる △ 進み具合の確認は親が行う
マンツーマンの個別指導 家庭教師・個別指導塾 ○ 指導側が抜けを探す ○ その子の範囲に合わせられる ○ 任せられる
集団指導の塾 カリキュラムが決まった形式 × 個別の抜けは扱いにくい × 2学期の内容が進んでいく ○ 任せられる
  • ※費用は形式とコマ数で幅があります。比較は「抜けを誰が探すか」の観点のみです
  • ※どの形式でも学習の成果には個人差があります

まなびとこども

2学期の途中で戻る必要がある子に、集団指導は噛み合いにくい。授業は先へ進むため、戻る時間を授業内で確保できないからです。

一方、マンツーマンは費用が上がります。英語1教科だけ、期間を区切って使うと決めれば負担は抑えられます。冬休みまで、3学期の期末まで、といった区切り方です。

「英語だけ点が取れない」「どこが抜けているか親では分からない」という状態なら、抜けを探す役を外に出すのが近道になります。オンラインの家庭教師は送迎がいらないため、平日の夜に短時間だけ組みやすい形式です。

合わなければ見送ってかまいません。まず無料体験で、子どもが画面越しの指導を嫌がらないかを見てから決められます。

e-Liveはオンラインのマンツーマン指導で、対象は小学1年生から高校3年生です(最終確認日:2026-09-15)。学年をさかのぼった内容にも1対1で対応できるため、今回のように「1学期に戻る」必要がある子とは形式が合います。

よくある質問

Q. 2学期の途中から戻って、次の定期テストに間に合いますか。 戻る範囲が確認2・確認3のどちらかに収まるなら、1〜2週間が目安です。ただし戻った直後のテストで点が上がるとは限りません。土台が戻ると、その後の単元の吸収が変わります。

Q. どのくらいで変化が見えますか。 個人差があり、期間は約束できません。判断材料にするなら、この記事の確認1〜3を2週間後にもう一度やって、通る項目が増えたかを見てください。テストの点より早く変化が出ます。

Q. 英検を先に受けさせたほうがいいですか。 いま定期テストで苦しんでいる段階では、急がないほうがいい。英検は出題の形式が学校のテストと違うため、対策が二重になります。学校の内容が戻ってからでも遅くありません。

Q. 通信教育と個別指導、どちらから試すべきですか。 抜けている単元が確認1〜3ではっきりしているなら、通信教育や映像授業でも戻れます。「どこが抜けているか分からない」状態のときは、抜けを探す人がいる形式のほうが早い。

Q. 親が英語を教えられません。 教える必要はありません。この記事の確認1〜3は、正解を知らなくても答えを見ながら実施できます。親の役割は、どこで止まっているかを見つけて、教材や指導の範囲を決めることです。

まとめ

中1の2学期に英語が分からなくなるのは、2学期の単元が難しいからではなく、1学期の土台に穴があるためです。やることは順番に3つ。

  1. 単語が読めるか、be動詞と一般動詞を見分けられるか、否定文と疑問文を作れるかを確認する
  2. 詰まった1か所まで戻し、範囲を絞って平日15〜20分で進める
  3. 家庭で抜けを特定できないときは、探す役を外に任せる

英語は積み上げ型なので、戻るほど後の負担が軽くなります。中1の秋は、戻る量がまだ少ないうちに手を打てる時期です。

あわせて読みたい

参考にした情報

  • 文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 外国語編」(扱う語数の規定)
  • 塾オンラインドットコム「中学1年生の英語文法一覧表」(2学期に扱われる単元の並び)

※本記事は情報提供を目的としたもので、学習の成果を保証するものではありません(効果には個人差があります)。料金・無料体験の条件は変更される場合があるため、お申し込み前に必ず各サービスの公式サイトでご確認ください。