小5・小6の英語で点が取れない|テストに出る内容と家庭の対策
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「4年生までは英語を楽しそうにやっていたのに、5年生になった途端テストの点が取れない」「単語のつづりを書けないみたいだけど、家でどこまでやらせればいいの?」——小学5・6年の保護者から、こうした戸惑いの声がよく聞かれます。
先に結論をお伝えします。小5・小6の英語で点が取れない原因の多くは「英語の力が足りない」ことではなく、テストで問われている中身と、家庭でやらせている練習がズレていることにあります。とくに「つづりを書けるようにしなきゃ」と焦って書き取りばかりさせるのは、遠回りになりがちです。
この記事では、小学校の英語が何を目標にしているのかを国の学習指導要領で確認したうえで、テストに実際に出る形、つまずきのタイプ別の直し方、家庭でできる対策を整理します。学習の伸び方には個人差がありますが、「まず何から手をつけるか」がはっきりする形でまとめました。
結論:家庭でやる順番は「音 → 読む → 書き写す」
対策の方針は、次の3つだけ押さえれば十分です。
- 順番を守る:小学校の英語は「音(聞く・話す)で慣れたものを、あとから読む・書く」という順番で作られています。音を飛ばして書き取りから入ると、子どもは意味の分からない記号を写しているだけになります。
- つづりの丸暗記を家庭の中心にしない:小学校の段階では、何も見ずにつづりを書けることは求められていません(詳しくは次章)。
- 点が取れない原因を1つに決めつけない:聞き取れていないのか、読めていないのか、書き写しが雑なのか、問題の指示が読めていないのか。ここを見分けると対策が一気に楽になります。
小5・小6の英語は何が変わったのか
2020年度から、小学校の英語は学年によって位置づけが分かれました。3・4年生は「外国語活動」で、聞く・話すを中心に楽しむ時間(年間35単位時間)。5・6年生は**「外国語」という正式な教科**になり、年間70単位時間、通知表にも他教科と同じように評価がつきます。
評価の観点も他の教科と同じ3つです。
- 知識・技能:単語や表現、文字が分かって使えるか
- 思考・判断・表現:相手や目的に合わせて伝えたり聞き取ったりできるか
- 主体的に学習に取り組む態度:分からなくても伝えようとする、聞き続けようとする姿勢
つまり、ペーパーテストの点だけで決まるわけではなく、授業中の取り組みも見られます。「テストは平均くらいなのに評価が思ったより低い」「逆に英会話教室に通っていて話せるのに評価は普通」ということが起きるのは、この3観点で見られているためです。
小学校の英語 | 学年による違い
3・4年の外国語活動と、5・6年の外国語の違い
同じ「英語の授業」でも、位置づけと求められることが変わります
| 教科としての評価 | テストで問われる形 | 文字を書くこと | |
|---|---|---|---|
| 3・4年 外国語活動 年間35単位時間 | ○ 評定はつかず記述で評価 | ○ 聞く・話す中心で負担が軽い | ○ 基本的に求められない |
| 5・6年 外国語 年間70単位時間・教科 | △ 通知表に評価がつく | △ 聞き取り中心+読む・書き写す | △ 書き写す・例文を参考に書く |
| 中学1年 英語 参考:この先の段階 | × 定期テストの点が大きく影響 | × つづり・文法を自力で書く | × 何も見ずに書ける必要がある |
- ※単位時間・位置づけは学習指導要領(2020年度全面実施)に基づく一般的なもので、学校ごとに進め方や単元テストの有無は異なります
- ※評価の付け方は学校・担任によって差があります。詳しくは通知表の説明や個人面談でご確認ください
まなびとこども
テストに実際に出るのはどこまで?
ここが多くの保護者の誤解ポイントです。学習指導要領で、小学校5・6年の「読むこと」「書くこと」の目標はこう書かれています。
- 読むこと:活字体で書かれた文字を識別し、その読み方を発音できるようにする。音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現の意味が分かるようにする。
- 書くこと:大文字・小文字を活字体で書けるようにする。また、語順を意識しながら音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現を書き写すことができるようにする。自分のことや身近で簡単な事柄について、例文を参考に書くことができるようにする。
大事なのは、太字にした部分です。「音声で十分に慣れ親しんだ」ものが前提で、書くことも「書き写す」「例文を参考に書く」までがゴール。何も見ずにつづりを正確に書く力は、小学校の目標には入っていません。
そのため小学校のテストは、音声を聞いて絵や単語を選ぶ、教科書の表現を書き写す、例文をなぞって自分のことに置きかえる、といった形が中心になります(テストの形式は学校・教科書会社によって異なります)。
家で英単語の書き取りを何十回もさせているのに点が伸びないなら、練習の中身がテストとズレている可能性が高い、というわけです。
つまずきのタイプ別・家庭での直し方
「英語が苦手」とひとくくりにせず、どこで止まっているかを見てください。テスト用紙を一緒に見ながら、次のどれに近いか確かめると分かりやすいです。
タイプ1:聞き取り問題で落としている
音と意味が結びついていない状態です。対策は「書く」ではなく「聞く量を増やす」。教科書に付いている音声(QRコードやアプリで聞けるものが多い)を、寝る前などに流すだけでも違います。おすすめは、意味を確認した文だけを繰り返し聞くこと。意味が分からないまま流しても定着しにくいためです。
タイプ2:文字は追えるが意味が出てこない
読み方(音)は分かるのに、単語の意味とつながっていないタイプ。単語カードを「英語→絵・日本語」の向きで、口に出しながらめくる練習が向きます。書かせるより、声に出すほうが小学生には負担が軽く続きます。
タイプ3:書き写しでミスが多い
大文字・小文字の区別、4線の使い方、単語と単語の間のスペースなど、形の問題であることが多いです。1日3行だけ、ていねいに書き写すほうが、大量に書かせるより効果的なことがあります。ここは量より丁寧さです。
タイプ4:問題の指示が読めていない
意外に多いのがこれです。英語ではなく、「当てはまるものを選びましょう」「線で結びましょう」という指示の読み落とし。テストを見返して、解答欄の使い方を間違えているだけなら、英語の勉強を増やす必要はありません。
家庭での対策手段は、どれが何に効くのか
対策の手段はいくつもありますが、得意な守備範囲が違います。「うちの子はどこでつまずいているか」に合わせて選ぶのが近道です。
小5・小6の英語 | 家庭でできる対策
手段ごとの向き・不向き
どれが優れているかではなく、つまずきの場所で選び分けます
| 聞く・話す | 読む・語彙 | 書く(書き写し) | |
|---|---|---|---|
| 教科書の音声を流す 費用ゼロ・すぐ始められる | ○ 授業とそのまま同じ内容 | △ 意味の確認は親が補う | × 書く練習にはならない |
| オンライン英会話 週1〜2回・1回10〜25分が主流 | ○ 話す機会を確保しやすい | △ 教材によって差がある | × 基本的に対象外 |
| 紙のドリル・ワーク 書店で学年別に選べる | × 音声なしだと補えない | ○ 語彙の確認に向く | ○ 4線の練習ができる |
| 英検向けの学習 5級・4級から | △ 級によっては面接あり | ○ 出る語彙がはっきりしている | △ 級が上がると必要になる |
- ※学習の効果や続けやすさには個人差があります。表は一般的な傾向をまとめたものです
- ※料金・レッスン時間・無料体験の条件は変更される場合があります。申し込み前に各社の公式サイトでご確認ください
まなびとこども
「聞く・話す」を家で足したいご家庭へ
タイプ1・2に当てはまり、家では音声を流すくらいしかできていない——という場合、子ども向けのオンライン英会話を試してみる手があります。まず無料体験だけ使ってみて、お子さんの様子を見て合わなければ見送る、で構いません。
たとえば学研の教材を使うクラウティ
は、1回10分または25分から選べ、1つの契約を家族6人まで分け合える仕組みです。料金は月額税込4,950円から(時間帯が16時までのプランの場合)、申し込み時に8日間の無料体験があります(最終確認日:2026-07-26・公式サイト)。集中が続きにくい高学年の子でも、10分レッスンなら平日に組み込みやすいのが利点です。広告 / PR
一方で、オンライン英会話は「書く」対策にはほぼなりません。テストの書き写しでつまずいているなら、こちらではなく紙のワークを増やすほうが合っています。
英検を家庭学習の「ものさし」に使う手も
学校のテストだけだと、伸びているのかどうかが親にも子どもにも見えにくいものです。そこで、英検5級・4級を目標にして家庭学習の軸を作るという考え方があります。出る語彙と範囲がはっきりしているので、「何をどこまでやればいいか」に迷いにくくなります。
ただし、小学校の授業対策と英検対策は、完全に同じではありません。英検は読む・聞くの比重が高く、級が上がるとつづりを書く力も必要になります。学校の点数を上げたいのか、先を見据えて力をつけたいのかを先に決めてから使うのがおすすめです。
進め方に自信が持てない場合は、小学生の英検対策なら、英検専門のオンライン1対1指導【スタスタLIVE英検】
のように、無料のオンラインカウンセリング(約60分)で現状と目標級の整理だけしてもらう、という使い方もできます。小学生から社会人まで、5級から1級まで対応しています。料金は級や目標によって変わるため公式では個別案内となっており、カウンセリングを受けたうえで判断すれば十分です(最終確認日:2026-07-26・公式サイト)。広告 / PR
なお、英検はあくまで選択肢のひとつです。学校の授業についていくことが目的なら、まずは教科書の音声とワークで足りることも多く、無理に受験させる必要はありません。
注意点・ここは人を選びます
- 英会話教室に通っていても通知表が高くなるとは限りません。評価は授業中の取り組みも含む3観点で行われるため、「話せること」だけでは評価に直結しないことがあります。
- 先取りは合う子と合わない子がいます。中学英語を早く始めれば安心という話ではなく、音の土台がないまま文法から入ると、かえって苦手意識がつくことがあります。
- 点数を強く責めないこと。小学校の英語は「間違えても伝えようとする態度」も評価対象です。家庭で減点主義になると、授業での発言が減って逆効果になりかねません。
- 教材やサービスの費用は続けてこそ意味があります。家計の負担にならない範囲で、まず無料体験や書店のワーク1冊から始めるのが安全です。
よくある質問
Q. 単語のつづりは家で覚えさせるべき? A. 小学校の目標では、何も見ずに書くことまでは求められていません。ただし中学で必要になるため、小6の後半から「よく出る単語だけ、少しずつ」書く練習を足すのは無理のない備えになります。
Q. 英語だけ極端に点が悪いのですが、遅れているということ? A. 一概には言えません。小学校の英語は音声中心のため、家庭での英語との接触時間の差が点に出やすい教科です。まずは聞き取り問題を落としているのかどうかを確認してみてください。
Q. 通知表の英語が「もう少し」でした。何をすれば? A. 担任の先生に、3観点のどこが弱かったのかを聞くのがいちばん確実です。授業中の態度が理由なら、家庭学習を増やすより「分からなくても手を挙げてみよう」という声かけのほうが効きます。
Q. 中学に向けて、いつから準備すればいい? A. 小6の後半からで間に合うご家庭が多いです。アルファベットの大文字・小文字が正しく書けること、身近な単語の音と意味が結びついていること。この2つが揃っていれば、中1のスタートで大きく困ることは少なくなります。
まとめ
小5・小6で英語の点が取れないとき、まず疑ってほしいのは「勉強量」ではなく「練習の中身とテストのズレ」です。
- 小学校の英語は音声で慣れたものを読む・書き写すまでがゴール
- 評価は3観点。テストの点だけでは決まらない
- どこでつまずいているか(聞く/読む/書き写す/指示の読み落とし)を見分けてから対策する
つまずきの場所さえ分かれば、家でやることは意外と少なくて済みます。焦って教材を増やす前に、まずは直近のテスト用紙をお子さんと一緒に見返すところから始めてみてください。
あわせて読みたい
参考にした情報
- 文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章 第10節 外国語(読むこと・書くことの目標/授業時数)
- クラウティ 公式サイト(料金プラン・無料体験・家族シェア・レッスン時間/2026-07-26確認)
- スタスタLIVE英検 公式サイト(対象・指導形式・無料カウンセリング/2026-07-26確認)
※本記事は情報提供を目的としたもので、学習の成果を保証するものではありません(効果には個人差があります)。料金・無料体験の条件は変更される場合があるため、お申し込み前に必ず各サービスの公式サイトでご確認ください。